「今から、お金よりも仲間が大事なことを証明します」
先日、山口の長府高校で金融教育の講演をしてきました。
タイトルは、新刊小説と同じく「きみのお金は誰のため」。
高校生のみなさんが、とくに熱心に聞いてくださったのは、後半にさしかかって、
「いまから、お金よりも仲間の方が大事なことを証明します」
と話したあたりから。
人は一人で生きていけないから、助け合って生きている。
家族や仲間は自分を助けてくれる大切な存在。
お金というのは“仲間ではない人に助けてもらえる”チケット。
仲間を増やすためのツールに過ぎないわけだから、お金より仲間の方が大事なのは言うまでもないこと。
当然、自分のやりたいことを実現するためには仲間を増やしたほうがいい。
「お金を増やしたい」なんて目標を掲げても誰も応援しようなんて思わない。あなたがお金を増やすことは他の人にとって全くどうでもいいことだから。
それよりも、人を楽しませるとかみんなの不便を解決するとか、他の人の幸せが含まれる目標にすれば、仲間はたくさん増えて、実現しやすくなる。
そんな話をしてきました。
若い人たちには、自分が社会の一員として何ができるのかを考えて欲しいと思っています。
金融教育が一部では(大部分かも)、ただの資産運用の教育になっていることに危機感を覚えています。
若い人たちには、社会に出てから自分がどんな問題を解決できるのかを考えてもらいたい。
問題解決のためには仲間を増やす必要もあるし、投資をしてもらう必要もある。
投資によって資産を増やすことだけを若い人に教える「金融教育」が蔓延っていることに危機感を覚えます。
企業に投資して応援するなんて詭弁で、若い人たちこそ投資される側に回らないといけない。
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