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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士/丸山正樹

丸山正樹さんの「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」という本を読んだ感想を書いていきます。

「ワンダフル・ライフ」を読んだことがきっかけで、丸山正樹さんの作品に興味を持つようになりました。

今回の「デフ・ヴォイス」は、ミステリーとしても面白く、教養としても学べる部分が多くありました。

聴覚に障害がある人をメインに取り上げた物語で、自分の知らないことが多く書かれていて、ミステリーの展開を楽しむよりも「へぇ〜手話にも種類があるのか〜」みたいに新しいことを知るきっかけになったり。

作品名の「デフ」という言葉は、聞こえにくい人という意味だと解説されていました。
他人とのコミュニケーションに手話が必要なため、自分が伝えたいことを自由に伝えられない場合があります。

そのような人たちの言葉を代わりに伝えるため、手話通訳士が真実を探していくストーリーなっています。

世の中には、何か訴えたいことがあっても、大きな声を上げられない人がいる。
そういう人々の声を、小説という形でより多くの人の届けたい。

あとがきより/丸山正樹

最後のあとがきから引用してきました。

丸山さんが作品を書いている意味を知り、もっと他の作品を読んでみたいと思いました。

  • デフ・ヴォイス 龍の耳を君に

  • デフ・ヴォイス 慟哭は聴こえない

デフ・ヴォイスはシリーズ化しているようなので、まずは続きを読んでみようと思います。


また、NHKでドラマ化していることが分かりました。観たいのですがNHKオンライン(?)に課金する必要がありそう・・

いつか再放送で観れる時まで待とうと思います。