マンダラで実行する
わたしは、トップアスリートと呼ばれる人たちは、右脳でプレイしていると思っています。それならば、トップアスリートになるには、右脳を使うにはマンダラを使うのが良いと思っています。
マンダラは仏教道具の一つです。マンダラは、仏教の最終バージョンの「密教」の難解な教えを図解で分かりやすくしたものです。教えを文字で読むのではなく、絵で捉えたのがマンダラです。絵を見ると反応するのは右脳です。マンダラを見ると右脳が働き出すのはこのためです。未来は右脳で考えているといわれています。
夢を叶える第一歩は、マンダラを使って、夢を「目標」に変えます。白い紙に正方形の縦3列・横3行の線を引いて表を作ります。紙には3×3のマンダラ構造の9マスができます。この3×3の9マスと、密教の「金剛界マンダラ」を見比べると、レイアウトが同じであることがわかります。目標は、3×3のマンダラ構造の9マスの真ん中のマスに書きます。そして、目標を達成するための「計画」を目標の周りのマスに書きます。
さて、目標がマンダラ構造でない紙に書いた場合、白い紙の上から目標、計画1、計画2、計画3……と学校で使うようなリスト形式で書いてあったらどうでしょうか。
では、目標と計画をマンダラ構造の9マスに書いた目標と、リスト形式に書いた目標とでは、どちらが目標を達成することができるでしょうか?
目標の周りに計画が書かれた目標と、目標が一番上にあり計画が一行一行下に向かってか書かれている目標とでは、どちらが速く目標に辿り着くことがイメージできるでしょうか。
マンダラ思考
リスト形式に書いた目標と計画は、目標を達成するために計画を実行していくときに、どうしても上から順番に実行していく考えにならないでしょうか。そして、計画1が実行できたら次は計画2を実行する、計画2の次は計画3、3の次は4というような順番で実行していく考え方になってしまわないでしょうか。もし、計画3がつまづいてしまったら、計画4以降に進めなくなってしまわないでしょうか。
マンダラ構造に書かれた目標と計画は、順番という考えはなく、どの計画から実行してもかまわないという考えにならないでしょうか。自分の出来るところから実行できる自由な発想ができると思います。マンダラ構造の書かれた目標と計画には、さらにいいことがあります。マンダラ構造は自然と右脳が働くことで、一目で全体を把握することができ、また計画同志の関連性とつながりがわかります。これは計画を実行するときに、関連する計画を同時に実行できるため、効率よく、速く目標に近づくことができます。
もう一つ、面白いことがあります。リスト形式の目標と計画を見てください。目標は一番上にあります。目標のすぐ下は計画1です。計画2は目標から20cm離れて書いてあります。計画3は目標から30cm離れて書いてあります。計画4は40cm離れています。計画8になると80cm離れています。いかがでしょうか、目標から距離の離れた計画は、なかなか実行できないのではないでしょうか。そんな経験ありませんか。
マンダラ構造の目標と計画を見てください。真ん中に目標があります。そして、全ての計画が目標のとなりにあります。計画が目標とつながっています。これなら全部できそうだという気持ちにならないでしょうか。これがマンダラ思考です。
夢を叶えるためには右脳を使うのが良い思います。自分の未来を変えて行くには、右脳の働きが必要不可欠でしょう。右脳を使いたいならマンダラです。
ちなみに1200年前に伝えられた仏教の最終バージョンの「密教」の最新バージョンは日本にあります。日本人の空海さんが遣唐使で今の中国から日本に持ち帰りました。マンダラが日本にあるのもこのためです。マンダラは古くから日本に伝わる日本人の智恵です。今、わたしたちがこの智恵を使わない手はありません。
トップアスリートの言葉にあるように、未来を変えて行くのは今の自分です。マンダラを使って未来を変えることができます。
(文責:中島正雄)
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