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【脳活】サーブプレイスをお持ちですか?

さて、あなたはサードプレイスをお持ちですか。

サードプレイスとは、あなたにとっての第3の場所、自宅でもなく職場でもない、そこに居るだけでなぜか落ち着く場所を意味します。家庭円満、職場環境が良好、友人との楽しいひととき。そうであっても、ひとりになれなかったら、リラックスできません。息抜きができる、居心地のいい隠れ家のことです。

例えば、屋外の場合は公園やグランド、室内だったらお気に入りの喫茶店やカフェ、Bar、フィットネスクラブやジムなどもそれに当たるかもしれません。学生時代バスケットボール部だったわたしにとっては体育館もサードプレイスといえます。時間とお金をかけないで思い立ったときにふと気軽に行ける場所です。

いくつもの肩書きを持つマルチプレイヤーの高萩徳宗さんは、9マスノートの愛用者です。高萩さんはなにか思い立つとA5サイズの9マスノートをカバンから出してメモをします。9マスノートにメモをすると、言葉が画面(ビジョン)になって頭に入ってきて、思考が広がるからいいと語っています。

高萩さんがわたしに「新規事業を考えてみました」と9マスノートの9マスをさらに9マスに展開させた81マスのメモを見せてくれました。81マスの1マスにひとつのキーフレーズが力強い手書きの文字で埋められています。一言一言には、有無を言わぬ力強い決意が込められ、金色のオーラを放ちなかなかの迫力があります。わたしは81マスのメモから高萩さんの本気を感じました。

こんなに沢山のキーフレーズを絞り出すのはさぞ大変だったろうと思い、「高萩さん、これはどのくらい時間がかかったのですか?」と尋ねると、「ものの30分くらいですよ」と言われました。わたしは、「〜30分で出来るのはすごい集中力だ、これにはきっと他にも何か秘密があるかもしれない」と驚き、次に「どこで書いたのですか」と尋ねました。すると「サードプレイスです」と言われました。わたしは「サードプレイスってどこのことですか」と聞くと、高萩さんは「ミスタードーナツです」と答えました。

「へぇーミスタードーナツ」高萩さんは考え事をするときは必ずミスタードーナツに行くといいます。「考え事をするときに静かな図書館ではダメなんです。ミスタードーナツには、ほどほどのノイズがあって考え事をするときにはいいのです」。なんとなく、わかるような気がします。わたしも静かすぎる場所はなぜか落ち着きません。逃げるようにその場所を出てきた経験があります。スウェーデン式 アイデア・ブックに書いてある“アイデアが生まれやすい場所”ひとつは「移動中のバスの中」です。そこも静かではありません、バスなのでエンジンの音やタイヤと道路の音、その街の音、車内の話声のノイズが常にあります。人によっては物理的に「ひとり」になれなくてもリラックスできます。テレビがついていたり家族の居るリビングで勉強がきるという話も聞きます。

実は、高萩さんがアイデアが欲しいときにミスタードーナツに行く理由がもうひとつありました。それは店内に流れている音楽、BGMです。1970年〜80年代の曲がかかったとき、ヒラメキ脳にターボがかかり、さらにいいアイデアがどんどん降りてくると言っています。

アイデアの達人は居心地のいいサードプレイスを持っています。

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