合宿~軸の話~ 2012-05-08
2日~6日まで、GWはアレクサンダー合宿だった。
1日目からもうお腹いっぱいといった状態のアレクサンダー尽くし。贅沢な4泊5日であった。
振り返ってみると今回の合宿でのキーワードは「軸」と「肩こり解消」と「重力」かな。
まず一つ目の「軸」について。
これはそういう授業があったというわけじゃないんだけど。
1か月ばかりアレクサンダーをやって、やっぱり脊柱という軸を体の真ん中にしっかり据えるというのが、体の使い方の基本になるのでは?などと思い、行く前に図書館で武道関係の本を読んだのだ。
「人間が直立しているときは、地球の重力線に正中線が合致していると、体に不要な重力が働かず、無理のない姿勢となる」
「正中線という軸の想定は体の操作の無駄を省き、技の効率化を図ることができるが、しかし敵から見ると技で狙うべき最大の弱点となってしまう。」
「正中線をしっかり確立せねばと絶対視して体幹部を固めてしまうと実はこれは相手に”弱点はここ”と教えているようなもの。本当の遣い手は一見正中線が曖昧で、体のどこに重心があるのかわからない。」
そういう達人って、正中線をいったいどうしているの?もう自分の軸をどうするかなんてのより、そっちがどうなってるのか知りたい。。。なんて思って合宿に出かけたら、写真家でアレクサンダーの講師でもあるアンチャン先生がいらしたのでした。
ファインダーをのぞくと体の使い方とかが見えるというので、その人の中心軸も見えるんですか?と思わず聞いてしまったところ、面白い話をしてくれました。
軸についてはあっさりと「見えない」との返事だったが、武道の達人は軸が4本ある、との話。
4本の軸間を移動し、どこに重心がかかっているかわからないようにして相手の軸を狙うのだという。
ひょえ~。軸は1本と思っていたので超目からウロコ、そして納得だった。
そしてそれとは全く別で、アレクサンダーの一コマで「着付け体験」の授業があり、それをのぞきにいったところ、着付けをしてもらった人が、歩き方のアドバイスを受けていたのだが、それが
「着物の歩き方は体の上下をひねって歩くのではなく、体に2本の軸があるように歩く」というものだった。
そういう歩き方は知ってたけど、そうか確かに軸が2本て言うんだなぁ。疲れにくいというナンバ歩きというやつだよね。軸が複数っていうのは目新しい気がしたけど、意外と身近だったんだなぁ、なんて思った。
さて、そして自分の軸は何本にするのか?いや、何本であってもそれを固めてしまうのはアレクサンダー的には×であるということなんだろうなぁ。
そういえば、合宿のGregレッスンで、脊柱は不動のものではなく、呼吸でさえそれは動き、絶えず微妙なバランスを取り続けていると言っていたっけ。そしてそれを許す、と。
ふむ、達人の可能性がありそうな気がしてきた(笑
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