推しの卒業を前に。- 乃木坂46 山下美月卒業コンサート -
アイドル・山下美月が、今週末で乃木坂46を卒業する。
乃木坂に加入しておよそ8年。お披露目から応援してきて、コンサートや握手会、テレビ、雑誌、ブログ、モバイルメールと、毎日のように私に笑顔を届けてくれていたアイドルが、あと数日でアイドルではなくなってしまう。
東京ドームで2Daysの公演という、アイドルの卒業としてはこれ以上ない規模の卒業コンサートで見送ることができることを、ファンとしてとても誇らしく思う。
彼女には8年間、毎日幸せにしてもらった。ファンはみんなそうだったと思う。だからこそ、めちゃくちゃ幸せになってほしい。笑顔で卒業してほしいから、卒コンは笑顔で見送りたい。
でも、とにかく寂しすぎて、乃木坂として最後の〇〇という企画を観るたびに号泣してしまう。
奇跡的にお席がご用意された卒コンを数日後に控え、ごちゃごちゃになっている気持ちを記します。
8年前、三番目の風が吹いた
2011年にデビューした乃木坂46。デビューから5年後の2016年、3期生12人が加入してきた。その中の一人が、山下美月だった。
2期生が加入した2013年から乃木坂のオタクをしていた私は、新メンバーの加入にはあまり抵抗がないタイプで、3期の推しは誰にしようかな~とお披露目映像などを気軽に見漁っていた。
そして、山下美月と目が合った。
一目惚れとか、目を奪われたとかではない。
” 目が合った ” のだ。
写真でも、映像でも、コンサート会場でも。彼女はいつでも、大きなバッキバキの目でこちらを見て笑ってくれる。絶対にそんなことはないのに、私を見て、目を合わせて笑ってくれる。
目力なのか、彼女の持つ天性のアイドルの素質なのか、いつだって目を見て微笑んでくれるので、こちらも笑顔になってしまう。彼女をずっと応援したいと思った。
乃木坂にとっての山下美月という存在
乃木坂の中心メンバーとして活動していたが、ここ数年はゴールデン帯のドラマや朝ドラに主要キャストとして出演が続いていた。
未公開の映画もあるため、おそらく想像を絶するスケジュールで動いていたと思う。それでも、アイドルとしての活動も全力だった。スケジュールを理由にコンサートを休演することはおそらくなかったし、地方公演でも全力のパフォーマンスをみせてくれた。
グループ以外の活動で乃木坂の認知度を上げるとともに、乃木坂メンバーとしてもどんな立ち位置でも全力で輝く、乃木坂にとって、とても大きな存在だったように思う。
運営にゴリ押しされて得た人気ではない
シングル表題曲を歌う選抜メンバーのなかでも、いつも前列にいるフロントメンバーだったこともあり、なんとなく順風満帆感があるけれど、応援していて思うのは、ただ単に運営にゴリ押しされて前に立っていたわけではないということ。
そもそも3期生曲でのセンターはほかのメンバーより特別多いわけでは無いし、シングル曲のセンターは卒業シングルをあわせて3曲。(しかもダブルセンターを含む)※最多センターは卒業生の西野七瀬さんで7曲。後輩の4期生でもすでに3曲センターを務めているメンバーもいる。
俳優としても、朝ドラや火10ドラマはオーディションを受けて勝ち取った役だったと言っていたこともあり、自分の実力で勝負して、現在の人気を得ていたように感じる。
東京ドームで卒コンをするという名誉
そんな彼女の卒業コンサート。絶対に観に行きたいと思っていた。
東京ドームで単独2Daysの卒業コンサートというのは、昨年卒業した1期生、グループを象徴するメンバーの齋藤飛鳥さん卒業コンサートと同じ環境。名誉なことすぎる。
本人のブログでも書いていたが、彼女が初めてコンサートを観たのが東京ドームでのAKB48前田敦子さん卒業コンサートだったとのこと。彼女にとっても思い入れのある場所で、大規模にたくさんのファンと一緒に見送ることができる。これまで応援してきたわたしにとっても、これ以上ない喜びだった。
それもこれも、彼女の8年間の頑張りで実現したことだと思う。
卒業ソロ曲、そのままそっくり「ありがとう」と返したい
卒業シングルとなる「チャンスは平等」のカップリング曲として収録されている、山下美月最初で最後のソロ曲「夏桜」。
乃木坂の曲は基本的に秋元康大先生が作詞をされているが、今回は本人による作詞の楽曲。
ブログなどで読み応えのある文章を書いているため、意外ではなかったが、最後にソロ曲を作詞して想いを伝えてくれるとは…(号泣)(号泣)
彼女らしいまっすぐ優しい表現で、ファンやメンバーに想いを伝えてくれる号泣必至の楽曲。
曲中に何度も繰り返される「ありがとう」の言葉。そのままそっくりあなたにお返しします。
最後にこんな想いの伝え方をしてくれるアイドルを推せて幸せすぎる。ありがとう。
山下美月卒業コンサートを前に
3年前、2期生で推しだった堀未央奈さんをコロナ禍の無観客配信ライブで見送った。
もちろん素敵な卒業セレモニーだったし、過呼吸になるほど号泣したけれど、やっぱりテレビの前で配信で見送ることしかできないのが悔しかった。
今回は東京ドームという最高の会場で、この目で卒業を見届けることができる。絶対に号泣するけれど、なるべく笑顔で見送りたい。
女性アイドルを推すことで、避けては通れないのがグループからの卒業。
きっと何回経験しても、推しの卒業に慣れることはない。アイドルじゃなくなることはやっぱり寂しい。
ファンとしてできることはもう少ないかもしれないけれど、彼女がアイドルをしていて幸せだったと思えるような、素敵なコンサートになってほしいと思う。