こんな時
こんな時に思い出す。
小さい時の、無知だった頃。
おばあちゃんの無条件に向けられた笑顔。
そこに居られる安心感。
命に限りが有ることにショックを受けて隠れて泣いたこと。
春のキャベツ畑で弟と蝶々を追いかけていると、後ろから虫取網を持ってゆっくり追いかけてくる、おばあちゃん。
あの時の場面が写真だと思っていたけど、他に誰も居なかったから、記憶の中の鮮明な画なんだと最近気付いた。
おじいちゃんは寡黙で、ドンと居るだけだったけど、人が亡くなる事を初めて教えてくれた人だった。
こんな世の中だけど
戦争を味わった、おじいちゃんとおばあちゃん達だとどう乗り越えるのだろうとたまに思う
以外とドンと構えてるのかな
もう、おじいちゃんおばあちゃんとお別れしてから20年は経って
親がその歳に近付いてきて。
おばあちゃんが最後のお別れの時に言った
「がんばれよ」の言葉を色々な節目で思い出しながら。