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【熊本県】広大な自然と煌めく世界とinn NOSHIYU宿泊体験記

今回は、2024年3月に行った熊本旅行の思い出の記録です。

◎旅先:熊本県

私は関西在住なのですが、旅行会社に勤めていたにも関わらず恥ずかしながら九州へ行ったことがありませんでした…

初めての九州旅行の目的地に選んだのが熊本でした。
どうしても一度見てみたかった風景があったからです。

熊本へ行くことを決めてから色々と調べたのですが、
自然もグルメも温泉もあり、なんてパーフェクトな県なんだ!と感動しました!


◎圧巻の大自然、いざ阿蘇へ!

熊本といえば阿蘇。
壮大な景色が見たくて阿蘇山へ向かいました。

街から車を走らせていると周りがだんだん阿蘇っぽくなっていきました。

阿蘇の道
壮大な大地に囲まれた道


阿蘇の大自然といえば緑の草原を想像される方も多いかと思いますが、
3月の阿蘇は全く違う顔をしています。

黒くダイナミックな、日本とは思えない光景が広がっているのです。
黒さの理由は、野焼きです。
草原に火をつけて、あたり一面焼いていくのです。

野焼きの歴史は何百年も前からのようで、毎年2月から3月に行われ、
阿蘇の春を告げる風物詩となっています。

野焼きが行われることによって、次の新芽が育ち春が来て、緑の青々した草原が生まれるそうです。

新芽は牛や馬のえさにもなります。
道中にも牛がたくさんいました。


◎現在も活動中の活火山

広大な黒い大地に挟まれたくねくね道をどんどん進み、目指すは阿蘇山!!

阿蘇山は現在も活動を続ける活火山で、
阿蘇中岳火口は、付近まで車で行くことができるため、
手軽に大迫力の火口を見学することがでる、ハイヒールで行ける火口と呼ばれています。

ぜひ見てみたい!と思っていたのですが、
噴火警戒レベルが上がっていることにより、火口見学は規制されていました…!
下のページで火口の規制情報が確認できるので、行かれる前にはぜひご確認ください。

しかし遠目でももくもくと上がる煙は圧巻でした!

少し離れた展望所から


◎広大な大地  草千里ヶ浜

火口を後にし草千里ヶ浜へ。
草千里ヶ浜は中岳付近の火口跡にある大草原です。
駐車場から歩いてすぐに圧巻の大地が広がっていました!

奥の方に小さく写る人が、大地の広さを物語っています。
上の写真で白っぽくなっている場所は近づくと枯れた芝生のようになっていて、
そこを歩いて行くことができました。  

枯れた芝生のような通路

進んでいくと池がありました。
これは雨水が溜まってできた池だそうです。


どんどん登っていきます。

緩やかな坂の丘になっていますが端っこに立つと落ちそうで迫力がありました。

通路から外れると急斜面です

頂上手前が一番ハードでした。

こんな感じでボコボコの道になっていました。

一番上まで辿り着きました!
上から来た道を振り返ると、駐車場がものすごく遠くなっていて、結構歩いたなーと実感…!!

右上にあるのが駐車場

少し景色を楽しんで戻りました。
なんせものすごく寒かったのです(笑)
風速7メートルくらいの風がビュンビュン吹いていて、
標高も高いので気温は5℃くらいだったかと思います。

入り口にはたくさん馬がいました。草千里ヶ浜では乗馬体験ができるようです。


冷え切ったあとに向かったのは、草千里珈琲焙煎所。

おしゃれな店内でいただく温かいラテが美味しかったです。冷え切った体が温まりました。


◎熊本グルメハシゴ

熊本グルメといえば、あか牛馬刺し!
阿蘇山を後にしまずはあか牛丼を求めていまきん食堂さんへ。

いまきん食堂は創業100年以上とのことで、とても歴史のある食堂です。

あまり時間がなかったのでテイクアウトで予約をして行ったのですが…

いまきん食堂

雨の中この行列!!これはほとんど店内飲食の人の行列でした。

テイクアウトは当日の朝希望時間の枠で予約をして、その時間にお店で受け取るというものでした。
10分くらいで受け取ることができました!

受け取り後30分以内に食べてくださいと言われました。賞味期限30分…!

この後買い物予定だった道の駅 阿蘇の駐車場に停めさせていただき、車でいただきました。
(いまきん食堂から道の駅 阿蘇は車で10分くらいです。)

いまきん食堂あか牛丼


いまきん食堂のあか牛丼、美味しすぎました…!
美味しすぎて冗談抜きで10分くらいで食べられたので、
無事賞味期限内に食べ終わりました(笑)
付いていたタレが絶品で、ワサビもアクセントになり、
さらには味噌?のようなものも添えてあって本当に美味しかったです!

あか牛丼を楽しんだ後は道の駅 阿蘇へ。
目的は晩御飯の調達です。

この日は夕食なしの宿を予約していて、付近に飲食店がほとんどないようだったので
夕食をお宿の部屋でいただくことにしていました。

ここにもたくさんのあか牛メニューが!

道の駅 阿蘇

お惣菜やお弁当がたくさんあってどれも美味しそうで楽しかったです。
夕食やおやつやお土産をたくさん購入しました。

次に向かったのは今夜のメインディッシュ、馬刺し調達です!

せっかくなら美味しい馬刺しを食べたいと思い、地元のお肉屋さんで購入しようということで
肉乃橋本さんというお肉屋さんで購入させていただきました。

道の駅阿蘇からは車で30分くらいでした。
店内にはズラーっと馬刺しが並んでいました。
さすが熊本!


店員さんにおすすめを聞いて、真ん中から一つ上くらいのランクのものを購入しました。


ちなみにこの日の夕食はこちらです(笑)

ご当地セット


◎黒川温泉 inn NOSHIYU

夕食の調達をして今回の旅の一番の目的地へ。

黒川温泉です。

黒川温泉郷は熊本にある、山々に囲まれた静かで歴史ある温泉街です。


30件ほどの旅館といくつかの商業施設があり、比較的小さめの温泉街ですが、
それを黒川温泉一旅館という言葉で表し、「温泉街全体がまるでひとつの旅館のように。」
と一丸となって盛りあげておられます。

ひとつひとつの旅館は「離れ部屋」。そして、旅館をつなぐ小径は「渡り廊下」。温泉街全体の風景が、まるで一つの旅館のように自然へと溶け込みます。

大切な人との語らいを楽しみ、自然に身を委ねる、ゆるりとした時間を。一つ一つの〝離れ部屋〟への、皆様のお越しを心よりお待ちしています。

黒川温泉ホームページ

この考え方がすごく素敵です。

黒川温泉で今回宿泊したのは、inn NOSHIYUさんです。

入り口

旅の予算的に一泊二食付きの温泉宿ではなく素泊まりのできるお宿を探していたときに出会いました。

inn NOSHIYUさんは2020年に新しくオープンした、
温泉街には珍しいB&Bスタイルのお宿です。

客室は4室しかなく、運良く予約ができました。

玄関まで続く石畳


このお宿、とにかく全てが素敵で、たくさん写真を撮ってしまいました。
木でできたログハウスのような秘密基地のようなワクワクする作り。
木の温もりたっぷりのあたたかい空間。

玄関ホールのような空間
吹き抜けになっていて高い天井が開放的でした。
階段の上に客室が2つあります。


受付デスクと薪ストーブ?


共有スペースの囲炉裏テーブルのようなもの
おそらくここで朝食を食べるのでしょうか


共有スペースの窓際に置いてあった
このベンチが本当に素敵でした。
座って外を眺めていたら時間を忘れそうでした。


共有スペースにこんぺいとうが置いてありました。


雰囲気全てが素敵すぎました。

201のお部屋を予約したのですが、お部屋までは螺旋階段で登るようになっており、
その"アジト"感もたまりませんでした。笑

201のお部屋
窓辺のデスク
Bluetoothスピーカーがありました。

客室は屋根裏部屋のような雰囲気で、天窓があって木の温かみが素敵なお部屋でした。


4室しかないので宿泊者も4組のみ。
ほとんど鉢合わせることはなかったのでまるで自分の家のように過ごせました。

ふらっと出かけ、帰ってきて玄関で靴を脱ぎ、
自分の部屋に入る、たまにリビングで団欒してみる。
そんな雰囲気がすごく好きでした。

また、inn NOSHIYUさんは、お宿 のし湯さんが新しく隣に開業したお宿で、別館のような位置付けでした。

そのため、何より嬉しいサービスが、その一流温泉宿のし湯さんの
極上の温泉を無料で利用させていただけることなのです…!!

お宿 のし湯さんの温泉の最大の特徴は5つの家族風呂とメインの野天風呂です。
野天風呂とは、自然の中ににある露天風呂、で「野天風呂」です。

この、のし湯さんでの湯めぐりをとても楽しみにしていました。

明るいうちにのし湯さんのお風呂を楽しもうとさっそく湯めぐりに向かいました。

のし湯さんの門をくぐると、そこは別世界。

これが温泉宿の中とは思えません。

のし湯さんは自然との一体感を大切にしておられます。
館内には立派なお庭があり四季折々の木々や
美しい苔など自然と一体化した施設になっていました。

雨に濡れた石畳もすごく素敵です。

家族風呂はそれぞれ独立していてお庭を通って移動します。まさに湯めぐり!

家族風呂の案内

私は野天風呂宙ろく立ち湯月の湯を利用させていただきました。

家族風呂の鍵板


家族風呂はそれぞれ貸切で、上のようにボードに鍵が戻されていたら空いているという仕組みでした。

立ち湯というお風呂が面白かったです。
立って入る深い湯船で、身長的に溺れそうでした(笑)

月の湯は天井がないお風呂で夜には月が見えるのかなと思いました。

宙ろくは森の中にいるようで、近くで鳥が鳴いていたり、
いつまでも入っていたい素敵なお風呂でした。
一番このお風呂が好きでした。


そしてメインの野天風呂
まるで森の中のような自然の中で温泉に入っているようなまさしく自然との一体感を感じられる、そんな空間でした。

inn NOSHIYUさんの方にも家族風呂があり、そちらもしっかり雰囲気のある岩風呂?になっていて広さも十分ありとにかく十分すぎる素晴らしい温泉でした。


◎黒川温泉 湯あかり

黒川温泉は、冬になると幻想的に姿を変えます。
そう、黒川温泉・湯あかりです。
今回熊本県を訪れた一番の理由がこの湯あかりが見てみたかったからです。

毎年冬の間、温泉街を流れる田の原川に、無数の湯あかりが灯されます。
湯あかりとは竹で作られた「鞠灯篭」という丸い灯篭です。
始まりは2012年の冬で、今回で13年目になるそうです。
その美しくやさしい灯りを見てみたくて、今回熊本へ行きました。

夕食後、20時頃に川の方へ行ってみました。
宿泊していたinn NOSHIYUは黒川温泉の中では山川の高い場所にあったので、
川までは道を下っていく形でした。

そして視界が開けた時……

煌めく世界が広がっていました。
川の上流の方から見た湯あかりです。
川の奥まで照らされる鞠灯篭。光が川に映って無数の光となって輝いていました。

この風景が見たかったのです…!!

灯りが灯った竹の鞠は丸っこくて可愛くて、たくさん集まると本当に幻想的で他には例えられない美しい光景でした。

鞠灯篭の数は約300個だそうです。
毎年関係者の方々が手作りされているそうで、黒川温泉郷の絆を改めて感じました。

橋から見る湯あかり

この橋から見ると、湯あかりの中心にいるようで、本当に美しかったです。


◎まとめ

今年も黒川温泉で湯あかりが灯る季節がやってきました。
この冬は12月21日(土)〜3月31日(月)までとのことです。
本当に幻想的で素敵な空間です。
ぜひ冬の風物詩、湯あかりを見に黒川温泉へ足を運んで見てみてください。

今回は到着が遅く、温泉街のお店はほとんど閉まっていたのでまたいつかリベンジしたいです。

入湯手形というシステムもあるので次回はぜひ使ってみたい!

今回もまたものすごく長くなってしまいました…
読んでくださった方がいたとしたらありがとうございます☺︎⭐︎

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