心象小景
夏から秋に変わるなと感じるのは
朝
ひんやりした気候を感じた時。
今年は暑い、暑いと過ごしていたら、ある日急に昼まで寒くなった。
秋だなと感じるのは、やっぱり木々が紅葉していくのを見る時。
銀杏木から銀杏が落ちているとき
金木犀が香る時
娘は金木犀の香りをフエキノリの香りという。
今日、 駅まで歩くとそこら中でキンモクセイの香りがした。 大きく息を吸い込みその金木犀の香りを体いっぱいに吸い込んで幸せになった。
だんだん落葉していき、ある日冬が来る。
それは昼間も寒くなった時かな。
1枚の葉もない木が並んだ時かな。
しばらくは
落ち葉を踏みながらベンチに腰かけて本を読みたい。