見出し画像

予約の取れない台積創新館に行ってみた

2023年8月、台湾新竹の台積創新館に行ってみました。2ヶ月前から予約が埋まるガイドツアーは、クオリティも高く、珍しい展示品などもあり、80分間の滞在時間では足りないくらいでした。


訪問のきっかけ


2ヶ月前から予約が埋まってしまうというくらい人気があるということを聞いていて、台湾に滞在中に予約できたらぜひ行ってみようと思っていました。海外から訪問した同社の社員・元社員も「興味深かった」と話していたそうです。

間違えて、旧新竹の駅に宿をとってしまったので、朝9時からのガイドツアーに参加するために、タクシーで向かいました。朝の渋滞を心配しましたが、通勤時に(新竹方向の)車線を増やしているせいか、問題なくつきました。このあたりは、新竹サイエンスパークに行くお客が多いせいか、タクシーの運転手は、「台積創新館」という呼称よりも、「TSMC工場のP6(ピーシックス)」と言った方が伝わるようです。
ちなみに工業団地内には休憩できるカフェなどはとても少ないです。

館内の展示の様子

訪問は8月の平日でした。
ツアーはガイドの説明を含めて、正味滞在可能時間は約80分ほどです。

館内の展示は主に3つのパートに分かれています。

  1. 半導体の種類や、使われている製品についての紹介 

  2. TSMCの変遷(社史紹介)

  3. 創業者モリス・チャンの軌跡

展示を見終わった感想

パートごとの展示のなかで、一番興味が持てたのは、2.のTSMCの社史紹介でした。一番最初の工場が建てられた当時の社員数は144名。そこからこんにちまでの、規模の拡大に至る、詳細な経過が説明されていました。

後半のパートは、創業者モリス・チャンの人物史、婦人のコメント映像などもあったのですが、内容については、テレビの特集などで見聞きするものが多かった印象です。

TSMCのイノベーションの起源に迫る資料もあり

展示は中国語、英語で説明がされています。そのなかでも特筆すべき資料が、モリス・チャンがTSMC創業前に書いた、政府関係者と投資家への提案書です。ここだけにしかないようです。
歴史的にも価値のある資料ではないかなーと思います。
これらの詳細については、また別の機会に書きたいと思います。

訪問してみて

TSMCは、AppleやSumsungのように、電気屋さんで見るわけでもなく、一般の人からしたら、「何がすごいのかいまいちわからない」会社なのではないでしょうか。でも半導体に興味のあるひとにとっては、いろいろ発想が広がる記念館だと思います。
少々残念だったのは、サイエンスパークは文字通り企業のビルだらけなので、カフェもなく、観光向きではない点でした。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?