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トルコ語編#3: アルファベ歌がないときは

ただの趣味としての語学 投稿概要

語学をするにあたって、まず覚えなければいけないのは「文字と発音」だ。文字を持たない言語もあるけれども、私はどちらかといえば書記言語に興味があるので文字は避けては通れない。

文字を覚えるというのは、形、発音(音価)、そして辞書順の配列を覚えることである。これを覚えるのに、色々なやり方があると思うが、私は最も強力なのは「歌」だと思う。

英語の学校教育で、「きらきら星」にアルファベット名を歌詞として当てた歌を聞かされた人も多いのではないだろうか。私は今でも、英語で辞書を引くときは、ABCDEFG / HIJKLMN / … とあの曲の節に合わせて、無意識に区切りを入れてアルファベットの順番を思い出している。つまり今でも、あの曲のリズムを記憶の頼りにしているということだ。

少し前に現代ヘブライ語を学んだときも、YouTubeで探し当てたヘブライ文字のAlphabet Lore(もしくはAlphabet Song)にとても助けられた。そこで今回もトルコ語のそれを探す。

ところが、YouTubeで出てくるものを何曲か聴いても、これというものがない。

まず、「きらきら星」にトルコ語のアルファベットを当て直しただけのものはNGだ。すでに他の言語の記憶に使っているメロディーとかぶるのは混乱してしまう。

トルコ語の基本的な単語を知っていることを前提に、「ドはドーナツのド」式の歌詞になっている曲もだめだ。これは日常的なトルコ語をすでに話せるが、文字の読み書きができないネイティブの子供たち向けの曲であって、単語の意味以前に聞き分けすらできない外国人向けではない。

検索するのが面倒くさくなって、自分で作曲することにした。出まかせの適当な曲でも、他とは違うメロディを持ち、シンプルに文字の名前だけを読み上げる歌詞になっていれば用は足りるのだ。

自作のアルファベット・ソングで無事、トルコ語のアルファベットを覚えることができた。最初の関門は突破だ。


拙作ではあるがPDFとMP3を置いておく。トルコ語学習に興味を持つ読者に、お役に立てば幸いである。

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