日記中毒者
日記を綴り始めて5年になる。書くにあたっての自分ルールは▽毎日書かなくていい▽万年筆で執筆する▽『今日◯◯をした』より考えを書く—などで、今では書きためたノートが7冊目になっている。
学生時代は通学の1時間を日記を書くためにあてていた。いつもノートを持ち歩き、備忘録のように昨日の飲み会で先輩から聞いた話から共感したことやその日考えたことなどを忘れないうちに書き留めなければと焦燥にかられていた。
でも最近は全部記録しなくても大丈夫と思うようになった。頭と心がパンパンになるから日記に書き出す作業も大切だけれど、あえて忘れることで心が楽になることもある。
日記の醍醐味は読み返すことで当時の悩みやうれしいことが色鮮やかに蘇ることだと思う。日記を書きながら自分の思考や心と向き合う時間は、人生においてとても貴重な時間に感じる。これだから日記にはやめられない中毒性がある。