バレンタインと『ダブル・ファンタジー』
あっという間に2月も半ば
バレンタインも過ぎ、次はお雛様の準備をしなければ・・・
ちなみに私は夫にチョコをあげるのをやめました。
10年近く義理というか、社会の常識のようなものに背中を押され、自分用も兼ねて購入していました。
高島屋オンラインとかで有名ショコラティエとか。
でもお返しは大して美味しくないお菓子しか返ってこない。返ってきたらまだいい方。
大して感謝する存在でもない、むしろ鬱陶しさが大きいので、取り繕う必要ないなと思い2年前からあげなくなり、大変楽。
金銭的に、とかではなく、そのことに頭のワークスペースを使用しなくていいというのがストレスが大幅に軽減されて楽。
やはり無理は良くないですね。
こういう夫への義務感にさいなやまれている人は意外と多いのでは?と感じています。
最近読んだ本でこのモヤもやしたことをうまく言語化してくれた本に出会い、プチ感動しています。
その本は『ダブル・ファンタジー』
本の紹介では官能小説とあり、まぁ確かにその部分も大きいのですが、
それ以上に、主人公の女性が夫の深掘りしていくほど明確になっていく束縛・支配から逃れて自立していく様子が非常にリアル
主人公は脚本家として自立しているにもかかわらず、脚本が仕上がったらまず夫に見せて意見を聞く
でも実は夫の意見の大きく左右されて、夫がつまらないと言えば書き直しをしなければいけない
信頼して実績があるのであればそれも有効だろうが、決してそうではないのに妻のため、と信じて支配しようとする夫
嫌悪感しかない夫だけれど、実際自分がやってやらないと、大きく勘違いした男性は多いのではないかと思う
実が伴っていればいいけれど、そういう人は稀。
しかし、日本社会では大きく下駄をはかされて、それが実力と勘違いして生きているため真実に気づけない・・・
主人公の女性が、夫に対して抱く違和感・嫌悪感の描き方が本当に秀逸
最初は好意的に見ていて、その中に感じる違和感
それが徐々に輪郭がはっきりして嫌悪感へ 「あーこれが嫌だったんだ」と言語化される時、自分のこととも重なり、言語化することでの頭の中のもやがはれて、感情や認識の置き場所ができて本当にありがたかった。
夫だけではなく、ジェンダー関係でのモヤモヤしている人にはおすすめの一冊。
後半はまたどのような展開が待っているか・・・
これから読むのが楽しみ。
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