VRゲームセンター向け背負いPCの最新型。出荷開始か
ハードシェルのバックパックに見えますが、これ、ゲーミングPCなんです。
海外のVR系およびゲーム系のメディアで、ZOTAC VR GO 4.0の報道が増えています。これはゲーミングPCをウェアラブルにするという特異なコンセプトを持ったモデルです。
このPCがあれば、VRヘッドセットを有線で接続したまま動き回れるのがポイント。って、いまはワイヤレス接続がトレンドでしょ、と思うかもしれません。
でも、同じ場所で多くのプレーヤーが仮想空間にログインするVRアトラクションの場合、ワイヤレス接続は鬼門。1台あたりの通信帯域が狭まり、映像品質が劣化しやすいのです。
そのために、こういったバックパック型ゲーミングPCの需要があるんですね。
ZOTAC VR GO 4.0の基本スペックは以下のとおりです。
CPU:Intel Core i7-11800H (8-core, 2.3 GHz, up to 4.6 GHz)
メモリ:16GB
GPU:NVIDIA RTX A4500 (16GB GDDR6 256-bit)
ストレージ:512GB M.2 SSD
バッテリー駆動時間:50分
ぶっちゃけていうと、スペックに型落ち感があるのは否めません。
なお前モデルであるZOTAC VR GO 3.0が発売されたのは2020年。世界的なコロナ禍によってVRアトラクション市場が壊滅的なダメージを受けた時期です。ところが2023年現在、海外のVRアトラクション企業の業績が上がってきており、VRアトラクション施設に人が戻ってきている気配がうかがえます。
ゆえに、本来2021年ごろに発売する予定だったZOTAC VR GO 4.0を、VRアトラクション市場が再注目されてきた2023年の新商品として売り出してきたのかな、と考えられますね。
Source: Game Is Hard , ZOTAC