美鈴めぐり 第4回 御菓子司「みすゞ」
百瀬美鈴が自分の名前である「美鈴」にちなんだ場所やお店などを訪れる「美鈴めぐり」。第4回は、御菓子司「みすゞ」を紹介します。二代目の阿部博行さんに、お話をお聞きしました。
御菓子司「みすゞ」は昭和23年に浜町にて創業。昭和31年に現在の場所に移り、約60年間和菓子を提供し続けているとのことです。そして、その代表と言えるのが「元徳餅」。本店近くにある元徳稲荷神社は、戦前には日本三大縁日が開かれるほどの由緒ある神社だったのだとか。元徳稲荷神社のご利益に浴し作られたのが、元徳餅ということです。
そこでお店を訪れた帰りに、元徳稲荷神社に立ち寄ってみました。小さなお稲荷さんでしたが、境内はとても静かで落ち着きのある場所で驚きました。
みすゞでは、元徳餅のような昔ながらの和菓子のほか、洋菓子店での修行経験を持つ三代目が生み出した和洋折衷の和菓子「カフェオレ大福」も人気商品のひとつです。実際に食べてみて、コーヒー餡が新しい味でビックリしました! 餡の中にホイップクリームが入っていて、大福なんだけど和菓子を食べているのとは違う感覚。甘さの中にあるコーヒーの苦味がちょうどいいバランスで、いくつでも食べられそうです。
これら和菓子は、すべてネット通販も可能です。自宅からお店まではちょっと遠い、という人も注文できます。ぜひ、老舗ならではの味を楽しんでください。
この連載の目的でもある「みすゞ」という名前の由来ですが、初代が長野出身ということで付けられた名前だそう。信濃の国の枕詞である「水篶刈る(みすずかる)」に由来しています。本来は「美鈴」となるのですが、漢字は固いイメージがあったのでひらがなにしたとのこと。私は長野には縁もゆかりもないのですが、「美鈴」は長野でよく見かけるんですね。
最後に、阿部さんに老舗和菓子店を続けて行く秘訣を聞いてみたところ、「積小為大」(せきしょういだい)という言葉が返ってきました。これは二宮金次郎の言葉。「小さなものを積み重ねていかないと大きな事は為し得ない」という意味で、毎日の積み重ねが大切だという意味が込められています。とてもすてきな言葉ですね。
この言葉を胸に、私も毎日少しずつでも、夢に向かって頑張っていこうと思いました。
御菓子司「みすゞ」
東京都墨田区立川3-1-11
TEL:03-3631-6962
営業時間:9時~19時(月~土 一部祝日を除く)
http://e-misuzu.net/
百瀬美鈴
アイドルグループ「ヤンチャン学園 音楽部」所属。グラビアなどでも活躍中
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写真/豊永拓万