美鈴めぐり 第1回 上生御菓子処「美鈴」(鎌倉)
百瀬美鈴が「美鈴」を求めて各地を巡る「美鈴めぐり」。記念すべき第1回は鎌倉にある老舗和菓子店「美鈴」さんを訪れました。
場所は鶴岡八幡宮から小町通とは反対側に向かった路地の先。さらに飛び石を抜けたところにお店の入り口があります。のれんがかかった玄関扉を開けて店内へ。畳ばりの室内に座った女将さんが迎えてくれます。
お店とはいっても、一般的なお菓子屋さんのように陳列用のケースがあるわけではありません。実際の商品を目にできるのは、箱に入った見本のみ。このお店で手に入る和菓子は、月ごとに中身が変わる「上生菓子詰め合わせ」と「季節の菓子」、そして「羊羹」です。品数が限られているので、商品を購入するには、電話予約が必要です。
さっそく、お店の名前でもある「美鈴」の由来について聞いてみました。もともとお店のご主人が信州で修行をしていたとのこと。例えば上田名物の「みすず飴」など、信州では「みすず」を冠したものが多く、そこから由来するのだとか。和歌の世界では信濃の枕詞として「みすずかる」が用いられており、これは「篠竹(すずたけ)を刈る」の意味だそう。篠竹の別称が「みすず」で、これが信州を象徴する言葉として使われているわけです。
少し調べてみると、信州には「美鈴湖」という湖もあり、こちらも「美鈴めぐり」の候補地としていつか訪れてみたいと思っています。
お店の「美鈴」に戻りますと、その名前にちなんで、店内にはいくつもの鈴(ベル)が飾られていました。店先に置かれた「呼び鈴」もそのひとつです。女将さんによれば、鈴は幸運を呼ぶものだとか。神社などで神様を呼ぶときに鈴を鳴らしますよね。「美鈴」は「幸せを運ぶ鈴」の意味も含まれているそうです。
取材後は「3月の上生菓子」(6個入り:1,560円)をいただきました。見た目の可愛さと上品な甘さに感動。とても丁寧に作られているのがわかり、和菓子の素晴らしさをあらてめて感じました。信州では「みすず」が親しまれているなど、新たな発見があった「美鈴めぐり」。次回も楽しみにしていてください!
上生御菓子処「美鈴」
神奈川県鎌倉市小町3-3-13
TEL(予約):0467-25-0364
営業時間:9時~18時
定休日:毎週火曜日
今回の「美鈴めぐり」を含めた鎌倉での百瀬美鈴の写真を以下の記事で紹介しています。こちらも合わせて、よろしくお願いいたします。
https://note.mu/mmmmss330/n/nb5a10ee72943
百瀬美鈴
アイドルグループ「ヤンチャン学園 音楽部」所属。グラビアなどでも活躍中
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写真/Yusuke HOMMA