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美鈴めぐり 第2回 イチゴ新品種「真紅の美鈴」(千葉県大網)

百瀬美鈴が自分の名前である「美鈴」にちなんだ場所やお店などを訪れる「美鈴めぐり」。第2回は、千葉県大網白里市でイチゴ栽培を研究する成川 昇さんを訪れました。

のどかな田園広がる景色の中に成川さんのハウスがあります。ハウスの前には「ナルケン」と書かれた看板が。これは成川研究所の略称。成川さんはイチゴの栽培をする農家ではなく、イチゴの育種に取り組む研究者として活動しているからなのだとか。そんな研究所でもあるハウスは、近くに来ただけで、ふっとイチゴの甘い香りが漂ってきます。

ハウスでは、さまざまなイチゴが栽培されていますが、今回、百瀬美鈴が会いにきたのは、最近、各メディアで取り上げられ「黒イチゴ」の俗称でも呼ばれている「真紅の美鈴」。成川さんは、この新種のイチゴを生み出した生産者なのです。

真紅の名にふさわしい、真っ赤なイチゴは、その果肉の中まで赤色です。通常、イチゴは熟しすぎて黒くなると落ちてしまいますが、真紅の美鈴は黒くなってからが食べごろ。これはアントシアニンが豊富に含まれるためで、その含有料は「とちおとめ」の3倍にもなるそうです。

もともと成川さんは、千葉県農林総合研究センターに勤務し、「麗紅」(れいこう)や「ふさの香」といったイチゴの品種を生み出してきました。この、自らが生み出した品種同士を掛け合わせて作り上げたのが「真紅の美鈴」です。自分が手掛けた品種から、さらに新たな品種を生み出すというのはとても難しいことだそう。成川さんは、そこにこだわり、これまでのイチゴの「常識」を打ち破りたいという思いがあったのだとか。そのチャレンジ精神は「真紅の美鈴」が黒イチゴと呼ばれる色にも表れています。イチゴといえば明るい赤色が食べごろで、黒い色は受け入れられないと考えられていました。しかし、真紅の美鈴にまず反応したのは消費者。色が黒いほど甘くておいしいその姿は、店頭にやってくる消費者に受け入れられ広まったのです。

実際に真紅の美鈴を口に入れてみると、その甘さに驚きます。それは想像をはるかに超えた甘さ。思わず「え!?」という声が漏れてしまいます。イチゴの甘さの常識を破るものでしょう。いまではケーキ店のキルフェボンにて「千葉県産"くろいちご"のタルト」に扱われるなど、有名店でも使用されています。インパクトのある見た目に加えて、その甘い味わいにユーザーも広がっているのです。

この連載の目的でもある「真紅の美鈴」の名前の由来について聞いてみました。まず、「真紅」のほかに「深紅」という候補もあったのだとか。深紅のダークなイメージではなく、明るい真紅を選んだとのこと。そして、イチゴは鈴のように実をつけます。この「鈴」に美しさを加えて「美鈴」になったそうです。「みすず」という響きも、弾むような言葉でよかったのだそう。成川さんにとって真紅の美鈴は「理想の女神」なのだとか。そんな素晴らしいイチゴと同じ名前だなんて、とても光栄です。

成川さんは、真紅の美鈴をもっと広めていきたいと話していました。「美鈴」という名前が広がっていくのは、とてもうれしいことです。近所の八百屋さんに「美鈴」という名前が並ぶ日を、楽しみにしています。


イチゴ新品種「真紅の美鈴」

千葉県大網白里市

開発者:成川 昇

「麗紅」(父)と「ふさの香」(母)を交配して生み出された新品種のイチゴ。品種登録、商標登録出願中

いちご新品種 公式ホームページ http://sun.gmobb.jp/misuzu/


今回の「美鈴めぐり」を含めた千葉県大網での百瀬美鈴の写真を以下の記事で紹介しています。こちらも合わせて、よろしくお願いいたします。

https://note.mu/mmmmss330/n/n9ab91c2eb96e


百瀬美鈴

アイドルグループ「ヤンチャン学園 音楽部」所属。グラビアなどでも活躍中

公式Twitter https://twitter.com/missu_3

公式Facebook https://www.facebook.com/mmmmss330


写真/ワタナベタイシ

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