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腹痛日記。


悶えるほどの腹痛の合間に「どうして山に登るの?」「そんなに貴方を突き動かすものは?」と訊かれることが増えてきたことをふと思い出した。

学生時代、社会人になってからも運動とは縁のない生活を送ってきた。例に習って身体を動かすこと=しんどい、という典型的な運動嫌い、運動音痴な私が月1〜5の頻度で山に行っていることに自分自身でもびっくりしている。

「景色がきれいから!」「歩くのが楽しいよ、一緒にする?」など深くも考えず、安易に答えてたんだけど、腹痛もおさまってきたし、せっかくなので便器の上でしばらく考えてみた。



・今まで見たことのないような景色を体験できる

長野と岐阜にまたがる飛騨山脈(裏銀座)の双六岳

360度どこを見渡しても山!山!人工物なし!の世界を体験したことがなかった、都会生まれ都会育ちの私にはショック大。なんだこれは…。

ガスで見れない時もあるんだけど、それはそれで良い思い出だし、ガスがかかる山も神秘的で嫌いじゃない。晴れに越したことはないんだけど…ね。

しかも、自分の脚で身体で登った!という事実が今まで「貴方は運動できないもんね」などと言われてきた私にとっては少しずつ自信となっていった。私にだってできるんだぞ!オラァ!的な


・人との距離がちょっと近くなる気がする。

稜線があまりにも美しい、徳島の剣山。


ありがたいことに山へ行く友達は少ないながらも、そこそこ増えてきた。だから、はじめましての人とか、あんまり話したことない人と一緒に行くことも結構ある。

飲み会の場だったらちょっと緊張したりするんだけど、案外山の方が緊張せずのびのびと人と話ができる気がする。

自然に囲まれて、人工物がほとんどない空間にいるから開放的になるのかな?山を歩いている人とすれ違った時などに「お気をつけて〜」とか「どちらから(登ってきたの)?」なんてたわいもない話をするのも好き。忙しない都会にはない暖かさを感じられるし話すのが億劫になることって山の中だとないな〜、楽しい。



・山頂で受ける風が好き。

鳥取、大山。隠岐島まで肉眼で確認できるほど絶景だった。

一番はこれかもしれない。
風が肌に当たる感覚、冷たさとか汗がひいていく心地よさ、今日はちょっと風が強くて息が苦しいなぁとか、、
そんなことを考えながら一緒に登ってきたみんなの表情を見るのが堪らないんだ、皆にっこにこ。幸せな時間だねぇ。もちろん私もいい顔してる自信はある。怪我なく、安全に登れてよかったね、なんて話をしながら同じ風を受けて山頂に立っているあの瞬間は何にも変えられない良さがある。ハァ〜〜山の空気は良いなぁ〜〜〜!!!!!!!!



腹痛もマシになってきたから考えるのを一回止めてみたけど、言葉にするとまだまだあるんだろうな〜。台風で北アルプス表銀座縦走が無しになったので、山への気持ちが募ってます。

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