217:🥨mmillusion0126,0130
錯覚のような感覚から身体と意識とユーザ・インターフェイスを考えるためのメモ
身体とコンピュータが抱えているn次元の情報を二次元のディスプレイで錯覚を介して,意識においてさまざまな情報が共有されて立ち現れる現象的空間内で質量込みでシンクロさせる試み
0126
目を瞑って,何かを意識してみるとボヤッとしたその何かが思い浮かぶ.目を開けてみていた部屋の様子を目を閉じて意識するとボヤっした部屋の感じが現れる.このボヤッとした感じが,意識で生成される「部屋」のモデルなのだろうか.ボヤッとした部屋の感じ,ボヤッとしているけど,それが部屋だとわかる.そして,わかるだけではなく,それは全くもって,部屋として正しいことも認識しているというか,このボヤったしたものは部屋が始まる感じ.
インターフェイスのデザインは,ボヤッとした部屋から「部屋」を立ち現れるようにするのではなく,その逆を行っているのではないだろうか.コンピュータが処理するパキッとした情報の流れを,ヒトの意識にフィットさせるためにボヤッとさせる.ヒトの意識の予測情報に合わせるように情報の精度を落としたものが,アイコンやポインタとなって,インターフェイスに表示されている.
0130
iPhoneのフリック入力を開発したことでも有名な増井俊之さんの博士論文「予測 / 例示インタフェースシステムの研究」を読んだ.論文内の「予測/例示インタフェースシステムの統合的実現」という項目からの引用.
ここで「タプル空間」と呼ばれているものを,意識における「現象空間」と重ね合わせて考えることができるのではないだろうかと考えている.
「タプル空間」とはさまざまな情報が共有される「空間」で,共有された情報から予測が行われて,出力が行われる.
意識にしても,インターフェイスにしても,情報を共有しておくところが必要ということを感じた
意識とインターフェイスデザインを重ね合わせて考えいきたいと思った.