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回復はきっと対数螺旋状

 こんばんは、風呂上がりの麥生田です。
 入浴剤とミロを切らしているので、QOLは低めです。

 Dual N Backの進捗ですが、N=2に挑戦しています。
 正直、永遠にN=1しかできないままなんじゃないかと思っていました。アプリを始めたての頃はN=1すらクリア出来ず、ショックで3日ほどアプリを起動できなくなっていました。
 しかし継続の末、N=1からN=2にレベルアップできたという事実が、嬉しくてたまらない。
 まだ私の脳みそは成長する余地があるんだ……と安堵しています。
 今後も慢心せず継続して、ワーキングメモリと自信を回復していきたいです。

 対して、タイピングやギターといった手指の協調運動は、日によってムラがあります。具合のよいときは視覚で文字を捉えたら、どう指を動かせばよいかが反射的に駆け巡るのですが、それがなくなるのです。
 重いフラッシュバック(再体験・侵入)が起きた日から、視覚と手指神経のつながりが途切れている。どうしても身体と精神の解離が細く長く続いてしまうのかなと。
 とはいえ、元に戻す術が見つからないと日常生活も送れず困るので、身体と精神の接続を取り戻す方法を幾つか見つけたい。

 一つ見つけたのは、フラッシュバック中に再体験している罵詈雑言に対して、心の中に確たる壁を作ることです。
 「お前は無能だ。価値がない。宇宙人だ」と記憶が言ってくるなら「あなたはそう思うんですね。でも私はそう思いません」と突き放し、境界線を引く。まずはそこから。
 心理的な安全が取り戻せたら「ここは過去ではない。私は今を生きている。私は安全な場所にいる」と己に言い聞かせる。
 ただそれだけですが、暴言を真に受けがちな私には効果があります。今後も続けていきたいです。


 今日は男性の友人と食事したり、買い物に行ったりしていました。
 目当てのボードゲームが店になかったので、彼の一押しを購入したり、彼が友人の子供にプレゼントするための幼児向け人体図鑑を書店で探し回ったり。
 二人で児童書の本棚を隅から隅まで探している途中、彼はふと手に取った図鑑から何か閃いたのか、関連する知識やエピソードをそれは神妙かつ整然と解説してくれました。別の本を手に取るたびに。
 そうして本来の目的から脱線しまくりながらも、彼がマイワールドにどっぷり没頭して楽しそうな様子が素敵でした。

 彼は理学分野の話なら容易く拾ってくれる。
 私が日頃は家族や身の回りにいる人にはしないような話をポンと振って見ると、少しの齟齬もない応答が返ってくる。
 それが楽しくて嬉しくて仕方がなかった。
 彼が話してくれる事柄について全く知らず「それってどういうものなの?」と質問すると、決して馬鹿にせず、わかりやすく教えてくれる。
 逆に、彼が足を踏み入れる機会のない分野について、私から投げかけてみたら「なんですかそれ! 面白そう!」と積極的に興味を持ってくれる。そういう彼の生き様が、5年前から本当に好きです。
 あんまり楽しくて、体力を顧みずに動きすぎたかもしれません。己の体力の把握、大切ですね……。
 
 せっかくこうして貴重な刺激をもらったので、彼の言葉や知識の受け売りをするのではなく、私の頭で考えようと思う。
 それでも無理なら資料を掻き集めて、血肉になるまで咀嚼し続けるんだ。
 私と私のあいだの約束。

 修羅の海を抜けて海藻と戯れていたら、遠く離れたところで、海藻をせっせと編んで家を作っているラッコを見つけた。……そんな気持ちです。

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