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感動の賞味期限
すごく好きな曲をずっと聴いていると、だんだん最初の頃に感じていた高揚感が薄れていき、終いには喜びを感じられなくなってしまう。
映画もそうだ。最高の映画に出会っても、その映画を初めて観た時の驚きは、何度も何度も見返しているうちに薄れていく。
感動には賞味期限がある。
もし記憶を消せるなら、お気に入りの曲や映画の内容を全て忘れて、初めて触れた時の感覚を再び味わいたい。
しかし、記憶を消すことはできない。それが心動かされたものならなおさらだ。
素晴らしい作品に出会った時の感動を再び味わうには、また新たに未知なる作品と出会うしかないのだ。
ちなみに私は、世間で面白いと言われている漫画の多くをまだ読んだことがない。ハンターハンターや鬼滅の刃、ワンピースやナルトも読んだことがない。
それらの作品に触れることで生じる驚きや興奮を、いまだに保存し続けている。開封しなければ、感動の賞味期限は延長されるからだ。
この状態をキープし続けるべきか否か、世間で話題となった作品を知るたびに私は考える。