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0歳子持ち無職、就職への道①〜予想外の職業選択〜



「今のご状況だと保育園の入所はかなり厳しいと思っていただいた方がいいですね」


7月某日。紫外線がブリブリに降り注ぐ炎天下を、汗だくの体でベビーカーを押し進む。精魂尽き果て、ようやく辿り着いた区役所の保健福祉課で言われた一言は、私の体に残っていた僅かな力を奪うのには十分な威力を持っていた。

1月に産まれた我が子が6ヶ月になったタイミングで、就職活動を始めることにした。作家としてデビューし、本も出版して印税の収入が発生したのだから、私の生活は一変したのではと思っている方がほとんどではなかろうか。家や車を買い、毎晩グラスにフルーツの突き刺さったカクテルを傾けていると思ったら大間違いだ。そんなサクセスストーリーの仲間入りできるほどこの世界は甘くない。私のような胡散臭い新人エッセイストが印税によって生きながらえるのは、どんなに細々と生活していても、半年が限界だったのだ。

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