![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148151733/rectangle_large_type_2_b37026067d363c91869d04248b8fc1ec.jpg?width=1200)
幻のカレー味
少し遠いが行けなくもない場所で、作家さんやライターさん、クリエイター活動をしている方々の集まりがあると知り、勇気を出して申し込んだ。
潮井エムコとして初めましての人前に出るのは、取材や文章の仕事関係以外で初めてである。エッセイという名のプライベートのストリップ活動をしている身としては、著者である私自身の解像度が上がることへの抵抗がある。しかしそんなしょうもない自意識よりも、同じような活動をしている人たちと交流してみたい気持ちが勝ったのだった。
子をオットに託し、数時間電車に揺られて都会へ赴く。緊張からか、約束の時間より20分も早く会場となっているカレー屋に到着してしまった。店員さんに予約をしてくださった作家さんの名前を伝えると、ハリーポッターの食堂を思わせる長いテーブル席に通された。私が1番乗りかと思ったが、テーブルの端には既に1人の女性が座っていた。
「はじめまして、潮井エムコと申します」
いただいたお気持ちはたのしそうなことに遣わせていただきます