【飛行機に乗り慣れてない人向け③】飛行機内〜到着〜空港脱出
特に裕福でもない田舎で育った人間は「ウチいつか海の向こー、行きたいっちゃんね〜!」って言って、なんとかかんとかそのチャンスを掴んだものの、飛行機なんか乗った事ないから海外どころか空港で気疲れしちゃってエネルギー使い果たして到着する前にHP枯渇してるのに、さらに1ミリも聞き取れない英語で完全に燃え尽きるんよね。わかるわかる。
せめてあの時の自分、空港で、飛行機内で何が起こるのか、何が必要なのかを知ってたらもうちょい準備できたのにね。もう少し心に余裕持てたのにね。
そんな20歳だった自分(と似たような状況のあなた)に捧ぐ飛行機で海外に行く完全ガイド、三部作。ついに完結。
飛行機に乗り込んでから到着空港を脱出するまでの一挙一投足の覚書。
ほら、海外って意外と簡単に行けんじゃん〜ビビってんじゃね〜よ〜〜せっかく世界最強のじゃぱにーずぱすぽーと持てるんだからさ!
不景気でお金ないけどさ、円安でしんどいけどさ、お金じゃ買えない価値があると思うよ、海外旅行。サァ、やってみよ〜!!
①準備編
②空港編
前回の記事で飛行機が離陸までしたので続きを書いていきましょうか。
1.離陸
飛行機が離陸する瞬間って毎回、人類の叡智と物理の神秘を感じるのよね。
あのクソでかい鉄の塊が?なんで空を飛べるの?私が両手を広げてもお空はちっとも飛べないのに。
飛行機ルーキーは間違いなくテンションのピークを迎えている事でしょう。大丈夫、私もいまだに毎回ここではしゃぐ。
気持ちははしゃいでもまだシートベルト外せないしCAさんも回ってこないしトイレも行けない。大人しく待つのみ。
絶叫マシンとか苦手な人は覚悟を決めておいて欲しいのですが、この離陸の時フワッとする。気象条件次第なのか、揺れる時は揺れる。
あと山道ドライブとか高層エレベーター乗った時みたいな、耳の奥ギュンってなる。
小さいお子さんとかもこれらの感覚が嫌なのか、ギャン泣きするのはだいたいこのタイミング。だけどまだシートベルト外せないので、座っててね。
しばらくして飛行機が安定したら、シートベルトの表示はオフになるので、外してもOK。
CAさん達は飲み物とか食事の準備に取り掛かり、トイレには列ができる。
いいかい、飛行機に乗る前にトイレに行くんだよ。離陸後の機内トイレはすごく混むからね。
2.機内食〜到着
激安LCCを除けば、だいたいこのタイミングでウェルカムドリンクのカートが回ってくる。がんばれ、初めての外国語会話!
飲み物の種類はだいたいお決まりのコーヒー、お茶、オレンジジュース、アップルジュース、水など。航空会社によっては珍しいジュースとかも用意があるので、好きなものもらえばいい。
だいたい飲み物のメニューも座席ポケットに入っているので、暇な時に眺めとこ。
日本語CAさんなら「お飲み物は如何なさいますか?」って聞いてくれるけど、英語CAさんだったら「ドリンk?」しか言わないし、「うぉーたー」は通じません、「ワラ」って言え。「コーヒー」も「カフィ」っていう必要があるし「シュガー or ミルク?」も聞かれるのでがんばれ。
飲み物飲んでたら機長のあいさつ。国際線の場合日本語で話される事はほぼないので、英語リスニング強化チャンスと捉えるか、聞き慣れない音の集まりと捉えるかは人それぞれ。
まあだいたい、その日の天候とか短い時間だけど機内でくつろいでいい時間を過ごしてね的なことを言ってる(英語わからん民)。
飲み物の後はワクワク♪機内食の時間だよ!
眠いかもしれんけど、背もたれ倒したら後ろの人がテーブル使えないのでまだ寝るな。
通常国際線の場合は自動的に機内食が出ますが、安いLCCだと事前に申し込んでないと無い。または地上の3倍くらいの値段のカップヌードル食べるか。
機内食はキャリアとか目的地にもよるけど、概ね2種類くらい用意があって選ぶことができる。
聞かれ方はドリンクの時と同様かなりフランクな英語で聞かれることが多いので聞き取れないよ、がんばれ。「ビーフ?おあチキン?」じゃなくて「ビィ?チケッ?」って言ってるから。英語の沼は深いぜ。「egg?」かもしれんし「fish?」もありうる。がんばれ、耳。
後ろの方の席に座ってて、運が悪いと2種類のうち片方が売り切れることがあるので、どうしても選びたい人は前方の席予約してね。
味はものすっごく美味しいわけではないけど「ふーん、けっこうイケんじゃん」のレベルは確実に達してる。あんな上空何万メートルでほかほかの料理が出てくるだけで奇跡よ。
だいたい付け合わせのナッツとか袋入りのビスケットとかが美味いんよな。国の威信をかけた美味しいやつ提供してくれてるからね。
だいたい食べ終わる頃にトレーとゴミの回収に来るから食べ終わった後はサッと渡せるようにゴミとかまとめとくといいかも。
食べ終わってなかったら、また後で来てくれる。CAさんも察してくれるし、いい感じのタイミングでまた来てくれる。
食事タイムが終わったら後は寝るもヨシ、映画でも観るもヨシ、ひたすらに暇な時間がやってくる。
10時間くらいの長距離フライトだったら消灯の上全員寝せようとしてくるので大人しく従っておいた方が身のため。時差ボケしないようにね。
トイレ行きたかったらこのタイミングがいいと思う。ちょっと混むけど。
理由はこの後消灯されたら暗いし、背もたれ倒したり寝てる人いたら出にくいし、静かすぎて気を使うから。
この時、リクライニングで背もたれ倒したかったら必ず後ろの人にコンタクト取ってください。
いきなり倒したら、テーブルの上に飲み物置いててこぼしたとか、パソコン落としたとか事故る可能性がある。
前の人がいきなり倒してくる可能性もあるので、食事終わったらさっさとテーブル片付けて音楽でも聞くのが1番安全かもしれない。
あ、基本的に飛行機内でインターネット使えないからね。ネトフリとかアマプラとか電子書籍とか観たかったら事前にダウンロードしとこうね。あとオフラインでも遊べるソリティアとかオセロのアプリ入れとこ。
ごく稀にWi-Fi飛んでる便があるけど、あんま期待しない方がいい。座席に充電ポートもあるとは限らない。安いLCCなら無いと思った方がいい。
座席にモニターがついてて映画とか音楽とか配信してる便もある。公開されたばっかの映画とか観れたりする。ラッキー。
ただ、外資系キャリアだと日本語対応してなかったりするので、英文音声英文字幕で観る覚悟が必要かもしれない。
アメリカ行きとかの長距離フライトだと消灯中に軽食機内食がやってくることもある。パンとかサンドイッチとかそんな感じ。
寝過ごしてもらえなかったら、後から言えばもらえる。てか、結構な割合でみんな寝てる。
到着の2時間前くらいになったら電気点いて、2回目の機内食が出ることもある。便による。
基本的に離陸の後安定したら、何事もなく目的地に着くはずなんだけど、気象条件によるのかたまにめっちゃ揺れる。三半規管弱い民、酔い止め飲んどいてね。
例えるならディズニーランドのスターツアーズとかユニバのミニオンハチャメチャライドとか、そんくらいのレベルで揺れることがたまにある。
このまま落ちて死ぬのか?って不安になるけど多分大丈夫だから、落ち着いてシートベルト締めて大人しくCAさんの指示に従って平穏に過ごしてください。ほんとに、多分大丈夫だから。
まあ、何事にも『万が一』がありうるので油断しすぎるのも良く無いけど、大概揺れても無事に着いてるから。安心して。
そしてシートベルトマーク点灯したらトイレ行けないから気をつけてね。あなたの膀胱より飛行機全体の安全が優先されるので。
なのでトイレは行ける時に早め早めに行きましょう。
機内の環境や過ごし方は基本的に夜行バスと同程度だと思って間違いないです。
周りに迷惑かける事しない。でかい音立てない。時々足ブラブラさせて血流良くする。
困ったことがあればCAさんに言って。
隣席の人がヤバいとか、寒すぎるからブランケット欲しいとか、お腹すいたとか。
CAさんは基本的にスーパー接客業なので、拙いイングリッシュでもGoogle翻訳でも伝えようとしたら汲み取ってくれるはず。がんばれ、コミュニケーション!!!
何度も言っておりますがネット使えないので翻訳使いたいなら事前にオフライン翻訳をダウンロードしておいてください。
3.着陸
「当機はまもなく〇〇空港へと着陸をいたします。現地時刻は○時○分、天候は晴れ、気温は○℃でございます」的なアナウンスが流れたらこの後トイレに行けなくなるので、膀胱の声を聞いてあと1〜2時間我慢できそうにないのであれば、すぐにトイレに並んでください。
着陸準備に入ると、離陸時と同じようにシートベルトを締めCAさんも着席します。
この辺りで旅のテンション2度目のピークがやってきますね。窓から外を見てごらん。街があるよ!
あと数十分後にこの身は異国の地に降り立つと思うと居ても立っても居られないんだけど、落ち着け。
そして着陸の時、割と高確率で揺れます。
ガッタン!って着陸するので三半規管弱い民(以下略)
機内もざわついてきますが、まだ座ってろよ。すぐに降りられるように、身の回りのものをカバンに片付けるとか、飲み物を飲み切ってしまうとかの降りる準備をしてください。
飛行機は着陸した後地上をコロコロと進んで、降り口まで移動します。
飛行機到着のアナウンスが流れて、飛行機の扉が開いたら機内モードオフにして、ネットを使っていいです。海外でネットどうするかは人それぞれでしょうけど。通信キャリアから「海外での利用のご案内(このメッセージの受信は無料です)」みたいなショートメッセージが届くのはだいたいこのタイミング。
それよりもお行儀良く降りる準備をしましょう。基本的に前方の席の人から降りるので、人の流れを見ながら頭上の荷物棚から荷物を下ろしたりしてください。
乗った時と同様に、荷物の降ろしを手伝ったり手伝ってもらったりしてください。
最後に忘れ物ない?大丈夫?
パスポート入れた?スマホの充電コード片付けた?イヤホン持ってる?スマホ持ってる?
上着とか帽子とか置きっぱなしにしてない?ハンカチとかタオルとかくしゃくしゃになって落ちてない?
座席ポケットに大事なもの入れっぱなしにしてない?座席の隙間に小さいもの落ちてない?
大丈夫そ?
忘れ物もなく、空気を読んで飛行機から降りて、CAさんから「Thank you~ bye-bye👋 ありがとうございました」などとお見送りをされたらそのまま人の流れに逆らわず前の人について行ってください。
トイレに行きたい人は今のうちに行ってください。広くて綺麗なトイレをゆっくり使えるよ!
4.空港到着〜入国審査
乗り換えの場合は「Transfer」、到着の場合は「Immigration」の看板の方へ進んでください。
そのまま入国審査に進みます。ここから先は行列待機なのでトイレは今のうちに行くんだ。
入国審査は自国民と外国人(Foreigner, Visitor)に別れるので我々は外国人の方に並びます。
入国時の注意事項とか、飛行機のチケット買う時にいろいろ案内されてるはずなので、詳しいことはそちらをよく読んでね。
この時入国管理カードを書かないといけない場合があるので、それはそれで調べておいてね。
自分の基本プロフィールに加えて、滞在先(ホテル)の住所とか緊急連絡先とか書くとこあるから。
時期とか時間帯にもよるけど、この行列待機がまあまあ長い。いろんな国の人がいるからキョロキョロ人間観察するのも面白いけどね。
ほら、国によってパスポートの色とかデザイン全然違うんよ。面白いよね!あんまり他人をジロジロ見ない程度にね。
入国審査は担当スタッフにパスポート渡して特に何もなければすぐ終わるけど、「何の目的で来たんですか?」とか「持ち込み禁止品は無いですか?」とか(当然英語で)聞かれるので、答えられるようにしといてください。
留学とか仕事の場合はそれを証明する書類(入学許可証とか契約書とか)を求められることがあるようなのでスッと出せるようにしとくといいです。
国によっては写真撮られたり指紋取られたりするけど、お行儀良く指示に従いましょう。
5.空港脱出
入国審査が終わればもう完全に異国の地!!!疲れたね!!!いえーーーい!!!
飛行機に乗る前に預けていた荷物を回収して、空港出口に向かいましょう。
ちなみにここまで来るのに飛行機の到着時刻から数えてだいたい30分〜2時間くらいはかかります。
空港で現地の友達とか旅行会社のお迎えとかに会えるまでにそれくらいの時間がかかるのを覚えておいてください。
それから、現地通貨が必要であれば絶対に空港で用意した方がいい。多少レートがどうのこうの言っても現金無いと意外と困る。(困った)
完全キャッシュレスでいける国もあるにはあるので、そこは事前に調べとこ。
⭐︎まとめ【もうここだけ読めばいいよ】
・飛行機の中ではお行儀良くCAさんの指示に従う
・もうすでに至る所で英語なので、耳と脳みそがんばれ
・トイレは行ける時に行け
・機内はインターネットが使えない。オフライン翻訳とか機内で見るための動画とか音楽とか電子書籍は事前にダウンロードしとく
・飛行機は揺れる時は揺れる。三半規管弱い人は酔い止めの準備。
・飛行機内では周囲の人に思いやりを持って、お行儀良く振る舞う
・海外でスマホのネットをどうするか事前に決めておく
・現地通貨は空港で用意する
それでは!!!!!!
お金では買えない経験をさせてくれて、自分の小ささと世界の広さを感じられる海外旅行!!
いってらっしゃい!!!
ボン・ボヤーーージュ!!!!