コロナ禍一時帰国:日本に帰る編 I
2019年9月にイタリアに来てから2年と数ヶ月が経った。コロナなんていうウイルスが世界的に流行することなんて全く想像もしてなかったので、”イースター休みあたりで一回帰って春夏物を持ってこよう〜”と思って秋冬物しか持ってきていないままコロナ禍になってしまった。
2021年ワクチン接種も進んだおかげで、今年の夏はヨーロッパはだいぶ自由に動けるようになってきた。私も8月にスペインに旅行した。日本に帰るのはいつになるだろうと毎日頭の片隅に思いを抱きながら、まあオリンピック終わってどうなるか様子見しようと思ったまま9月、10月と過ぎていき、年内に年内に行って帰って来たいという思いが強くなったため、この度イタリアから日本に一時帰国することにした。
ここまで決断が伸びてしまった理由の一つに、外国人であるパートナーも一緒に行けるまで待ちたいという気持ちがあった。11月になってやっとビジネス目的の入国が緩和されるかもしれないというニュースが流れ始めた状況を見て、観光目的で入国できるようになるまで待ってたら埒が明かない、クリスマス前に戻って来れるように11月中に一人でも行こうと決めたのだった。帰国準備に際してネットやSNSの帰国者の情報に助けられたので、自分の記録と誰かのためになったらいいなという思いで殴り書きしていきたいと思う。
入国の条件を調べながら、航空券を購入
そうと決めたらやること・調べることはたくさん。SNSやネットでできる限り情報を集めまとめながら、漏れのないように準備をする。航空券を購入するまでが一番時間がかかったと思う。なんせ気にしなければならない要因が多すぎる!!
現在日本に入国する場合は、日本人であっても隔離が必須だ。来る国、乗り継ぐ国によって日本側の条件が異なるため、乗り継ぎ必須(高いから直行は無理という大前提)なミラノから帰る場合、
・どこで乗り継いだら何日隔離なのか
・隔離は強制ホテルなのか、自宅なのか
を念頭に、Skyscannerとカレンダーを見ながらざっくりと予定を決めていく。例えば、”英国・ロンドンで乗り換えの航空券はいくらで、隔離は3日間強制+11日間自宅”、フランス・パリだとこう、フィンランドだとこう、オランダだと…と、イタリアと乗り継ぎ国、乗り継ぎ国と日本の入国の条件を調べながら、結果的にミラノから日本に行く場合、フランス・シャルル・ド・ゴールで乗り換えるのが現時点でベストだという結果に至った。また私は12月にイタリアに帰ってくるので、日本→乗り継ぎ国、乗り継ぎ国→イタリアの渡航条件も考慮しなければいけなかったのもかなり頭を使った。(英国が欧州連合から脱退したせいか、行きも帰りも英国を経由すると不都合なことが多かったため選ばなかった。)
また最長14日間の隔離と、PCR検査ができる10日目をカレンダーに印し、航空券の値段と隔離後何日日本に滞在するかを考慮しながら航空券を選んで…と複数のことを同時に考えながらだったので非常に疲れてしまい、結果
・条件にあった国の乗り換えで
・最安値で
・隔離10日目が日曜日でなくて(検査病院が休館であることを避けるため)
・クリスマス前にイタリアに帰って来れる
ことを重視して適当に日にちを決めてしまった。日本滞在中に状況が変わってしまう可能性があること、日本からの渡航ができなくなる可能性なども考えたが、現在販売されている航空券のほとんどが、”復路の変更が無料または差額支払いで可能”と謳っていたので、今はあまり考えずに帰る前に考えることにした。
必要書類と検査の確認
次は渡航の準備〜書類と検査編〜。ネットで「一時帰国 必要書類」などと調べても、一発でコレ!!!というふうに政府がまとめてくれてなくて、情報を各所から集めてまとめるしかなかったのがとても不親切・不便だと感じたが、YoutubeやSNSで実際に帰国した人たちの記録が上がっている便利な時代なので、それらの情報も含めて調べた。
各書類の中でも「有効な陰性証明書の提出」が一番難易度が高いらしかった。理由は、日本検疫が認めている検査方法が限られている、欧州などでは有効とされている検査方法(例えば簡易のものなど)が有効でない、日本の医療システムと異なるため大きな病院に行かないといけない、予約制になっているため間に合わない、近くに有効な検査をしてるところがない、医者の署名をもらえない、等々…。また、調べると、”規定のフォーマットでなくても必要事項が記載されていれば有効書類とみなすが、規定フォーマットが望ましい”という情報が多く、医者の署名や日付など忘れないために、 外務省がアップロードしているフォーマット を使用することが望ましいらしかった。
直前にしくじるのは嫌なので、早速近くのFarmacia (薬局)に行って印刷したフォーマットを見せながら聞いてみた。スペインに行く前に検査をしてもらった家近の薬局だった。結果は思った通り、「日本に入国する検査方法(簡易でない)はやっていないし、医者もいないので署名もできないよ」と言われた。やっぱり。でもその方が親切なことに、近くの医療研究所を調べてくれた。そこは予約なしでOK、平日の朝10時から10時半に来所すればPCR検査をしてくれて、PDFデータでも証明書を送ってくれるそう。
とりあえず、思ったより出国前準備は順調に整っている。来週半ばに帰国するので、出発72時間以内にこの研究所に行って検査をしてこようと思う。
Vol.1はとりあえずここまで。無事にPCR検査が陰性で出国できますように!そして2年半越しの刺身と納豆と湯船にありつけますように!!
*今回の記録は個人のケースです。日々状況や各国の対策が変わっているので、あくまで参考程度に、ご自身で各情報をご確認ください*
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?