高校中退
書類を取りに行った 桜が咲いていた
最後登校したときはカイロ握ってた。
やっぱ人間社会向いてないなーって何回も思わされたことがあった
大嫌いだった世界史の授業を抜け出した
特別教室棟の最北、女子トイレの窓に腰掛けてた
飛び降りようと思ったけど下に用務員みたいなおじさんがいたからやめた
学校ってせまいけどその中で異常とみなされたらそこでおわりだよね
親身に話きいてくれる先生がいたけどどうしても名前覚えられなかった ごめんね
いっぱいある落ち葉を選んで踏みながら14時学校へ向かっていた
神聖かまってちゃんをよく聴いていた
理解を求めてはいなかったけど共感を得るのはうれしいことだった 教室に自分だけ宇宙人みたいだったと思っていたから
もう桜が咲いててブレザーいらなかったかなと思いながら
高一のとき聴いてたバンドを聴いた
あのときと同じ気持ちになった
新鮮さはなくなってしまったけど純粋さは失ってなくて安心したんだった
もうちょっとはやく走れたらよかったし、春風をうまくなびけないのもあのときと一緒だった
まだまだ先のなつに呼ばれてるような気がして
ちょっと早足になった
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