from 湖
無常 無常ってなんて悲しいことなのだろうか、私は崇高な仏教徒でもなんでもないから、そんな無常を美しいものとして受け入れられない。
こんな事を思ってしまったのは、「一生これが続けばいいのに」という時を、瞬間を経験したから。
その瞬間を、永遠にする物は「死」しかないのだろう、だけど私はそれを自ら選ぶ事は今の所無い。何かの拍子に死んでしまう可能性はもちろん否定出来ないけれど。
だから、また「一生これが続けばいいのに」って瞬間が来るのを待って、その瞬間を迎えるために生きるしかないのか、そっか
メランコリックを見た
ツッコミどころは多いし、主題が何かわかりにくいというか、散っている感じ は確かにある。けれど、そんなこと考えずに見られる程の役者の演技力、とそれに伴ってキャラクターに惹き込まれていってたから、とても面白かった。
劣等感もりもりのド陰キャ主人公が、顔に描いたように承認欲求をみせつけながら、変化していく様もヒヤヒヤしたけれど、とても応援したくなった。てかメガネ外したらドイケメンなの、バグ。
殺人、殺し屋、ヤクザ、と普通だったらドロッドロしてくるのに、ずっとサラッサラだったし、オチへの持ってき方も(違和感を感じる人は多いのかもしれないけど)なんかさらーっと持ってったから逆になにも違和感を感じなかった。
最後の主人公の一人語りの内容も、いきなり核心ついてきて、今までのギャップは大きいはずなのに、何故か、水が滲み入るように、すーっと自分に入ってきた。
ポスターを見て感じていた陰鬱な感じからは良い意味で裏切られて、楽しめた1本でした。
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