君を想う

君を想う

相変わらずの長い雨
コップに生けた花の名前は知らなけれど
きっとリルケがいたら綺麗だと
言ってくれるでしょう

美しいものだけを見ていたかった10代に
恋焦がれた詩はあなたの言葉

正体の判らない何かと戦っていた20代に
バイロンの詩に憧れた

一人か二人かは
自分と同じ思いを持った人に出会いたいと
心から願った

忙しい毎日に追われる中で忘れかけてたこと
今 君を目の前にして 思い出したあの頃の自分

気の利いた言葉は言えないけれど
君がずっと君自身を追い求めて欲しいと願う

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