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2024/03/07 嘯いて奮い立たせればよい
2024年も明けて早くも春も始まろうとしている。
年末を走る酒の席で、同年代の方達が「若い頃に比べて時間の流れが早くなってあっという間に1年が経っちゃう」と話しても、わたしは暇さえあれば朝寝昼寝をするから時間の流れの早さは相変わらず。眠っていることが多いからだろうと思っている。本当に何もしていないし、何かをしたい気分が起きない。思い返しても、あれこれというものがパッと思いつかない。
わたしは日々を
1110日記 片思い、あいしてる。
片思いだったのだろう。
離れている間、一方的に美化して想像し期待を膨らませ、声音で機嫌を伺いながら気に入ってもらうように言葉を選んで談笑する。生活の近況を話しながら、いつかわたしの元に来てくれると信じていた。わたしを選んでくれると期待していた。
昨年の師走、わたしの結婚について報告して、いつか彼を会わせたい旨を伝えると、電話の向こうで、
「だから、あなたと関わりたくないのよ。こんな気持ち、もういや
0613日記 世界から愛されているということ
「俺はお前の、その世界から愛されているっていう態度が気に食わないんだ。」
と先輩が吐き捨てるように言った。わたしの誕生日のことだった。
正月明けだということもあって、夜、友達伝いに、同年代の大人たちが正月に帰省して持って帰ってきた餅を持ち寄りパーティーをしていると聞いたので、会場となっているシェアハウスの居間に転がり込んだ。ふと思い立って、バイト終わりに、バイト先のママからもらったお菓子や食べ物
◇1228日記 穴を開けようか悶々としていたこと
夏以降、舌にピアスを開けようと画策して、カレンダーと何度も睨めっこした。今年は何度か連休があった。特に秋以降、出勤日の都合で何度か祝日以外に三連休もしくは四連休を自由に作ることができた。施術はスタジオではなく美容形成外科を検討して、腫れのせいで3日は話せないだろうから四連休前日の仕事帰りに開ける。舌にピアスを開けたかった理由は、自分のおしゃべりなところが気に入らなかったから。ひとつの戒めのように
もっとみる◇1019日記 シュガーハイで旗を振る
わたしが付き合った男はみな、口を揃えて同じようなことを言っていた。
「僕(俺)は、外国に行く。」
例えばそれは留学であったり1年の放浪であったり、理由は様々だった。付き合い始めて何度かデートを重ね、食事も共にし、「ようやくこの人のことを受け入れられそうな気がする。日常に落とし込む準備を始めよう、住まいだとか二人で生活することといった将来を考えよう。」と頭を切り替え、そういった準備に移行する
◇1004日記 デカルコマニーで崩壊を
生き物のからだはぬくい。肌と肌が近づくとき、熱を帯びた皮膚の存在は何度でも驚きを感じられる。わたしは小さなことでも、その何かを日常に落とし込むのが苦手なのだろう。
ひとりの夜、思い出すのは遠い昔の罵声と怒涛に溢れた生活の息苦しさや後悔だった。成功とも成就ともつかない、逃げるように盲信的な正義を振りかざして駆け抜けた春のことである。あの春は二度とやってこない、それはまごうことなき真実であり、ひ
◇0925日記 ババ抜きのババ
近頃仕入れた、オールドミスという言葉に感銘を受けている。
わたしがその言葉を知ったのは20世紀初頭を描いた海外ドラマであり、日本でも一時使われていたそうで、ネットで調べると「和製英語」であり現在では「死語」であることが伺える。正しくは「Old maid」。意については気になった人だけ調べてみるといいが、かなり酷い言葉であり、侮辱する際に使われている。わたしが見た海外ドラマでは未婚の老女を示し
考えることから逃げている。積み重ねることも、実直に向き合うことも。期待することを恐れ、逃げた。文章すらも綴らないわたしはオワコンで、終活を考えている。
休みをとる前に職場の人に「困ることはないか」「締め切りや会議はないか」と聞くと、大抵「あなたがいなくてさみしいです」と返ってくる。
わたしの記憶力はびっくりする程に悪い。感情を形容する言葉でばかり語ってしまう。だから客観性を帯びることは到底難しく、本当に他人にとってはつまらないと、自分でも感じる。
創作は趣味で、仕事は生きること。性根は怠惰で、野放しに楽しめることは睡眠。
好きなひとを気付いたときに眺められたら、それだけで幸せ。疑いはないの。好きってのは、抗うことのできない見えない強い絆があるからなんだもの。
(オールドミスもとい)
オールドメイドになる自信を持つ