ママって35種類くらいの匂いがする
「このボディソープの匂い好き。ママの匂いする」
風呂上がりの娘がぼそっとつぶやいた
「ママってね、35種類くらいの匂いがするよ」
ボディソープでしょ、
シャンプーとリンスが3種類くらいあるでしょ
化粧水の匂いでしょ・・・・と指折り数えていく
笑い話で終わったけれど私はそれ以上に感慨深かった
心に刺さって苦しい言葉がある
「うちのカレーはばあばの味だね」
我が家は夫と義父母が同居で
家族経営のレストランを営んでいる
朝食は夫が夕食は義母が作るため
子供たちは「母の手料理」を
ほとんど食べたことがない
週5フルタイムで働く私にとっては
夕食があることはありがたい、に尽きる
それでも、
「ママの味」がないことは
ずっとずっと申し訳なく
言い訳のように「助かってるからね・・」と
自分自身に言い聞かせてきた
そんな中、「ママは35種類の匂いがする」の娘の言葉
「ママの味」はなくても
「ママの匂い」として娘の中に存在していたことが
心の全てを救ってくれた気がする
言葉にしてくれて、ありがとう
ママもあなたちが大好きです