#2 子どもの頃に描いていたもの
ふとした時によく思うこと。それは、小学生や中学生の時に描いていた自分像と今の自分が大きく乖離している、ということ。
まだほんの少しの世界しか知らなかったあの頃の自分。
小学生の時なんかは、自分は仲のいい友達と同じ高校に行くと思っていた。
派手な友達と学校に行って、バイトなんかもしちゃったりして。
実際は、自称進学校と言われるそこそこいい高校に入った。
高校生までの私は、社会人という名の大人たちは、大層すごい仕事をしていると思っていた。
でも大学に入ってバイトやインターンをしてみると、真面目でいい大人ばかりではないことに気づいた。
それだけじゃなくて、大人たちがしている仕事は、とても小さくて細かくて、一つ一つの作業自体は小粒だった。複数の大人たちの仕事が総和となって初めて、大きな仕事となっているんだと知った。私のイメージとは、少し違った。
すごいことを成し遂げている人もいるけど、社会はそんな大きなピースでできていなくて、ほんっとにミクロなピースのかき集めでできている。
大人になったら、何かすごいことができるようになるかもしれないって思ってたけど、多分それは相当難しいことで。ほんの一握りの人間だけ。
私がこの世界にできることなんて、ほんのわずかでしかないんだろうなって思う。自分が望むそのほんのわずかな貢献は何なんだろうと、ずっと考えてるけど、なかなか答えが出ない。
漠然とした「こうしたい」はあっても、何をどんな風にそうしたいのかが全然クリアにならない。ずっと霧がかかっていて、見えてこない。
社会人の人たちは、自分の仕事をどう捉えているんだろう。
自分の仕事は小さいって思っているんだろうか、それともビッグだと思っているんだろうか。今よりもビッグなものにしたいんだろうか。
これからの未来が暗いとかを言いたいわけじゃないけど、
ただ純粋に、私には明るい未来しか待っていないと勝手に思い込んでいた幼い自分が、自分は無敵なんだと思っていたあの頃の自分が、猛烈に懐かしくなった。
٩( ᐛ )و