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都知事杯ハッカソンに参加してきた


都知事杯オープンデータハッカソンに参加。過去最高の900名以上、100以上の作品から一時予選を突破したファイナリストの発表会があったのでそのメモ。昨年以上にすでにプロトタイプになっていたり完成品になってるものも多くて年々ハイレベルになってきてる。また生成AIを利用する案件も一気に増えてきた。
太字はチーム名です(間違いあったらごめんなさい)


hits(都知事杯受賞作品)

熱中症の対策サービス。5メートルメッシュで3時間毎にWBGTを計算。プラトーの日陰モデルも利用。どこが危険かを3時間毎に測定。統計的に危険な場所にはクーリングシェルターや植樹などで日陰を作ったり救急車の体制を整えるなど予防をデータを元に行う。

プレゼンはこちらの動画をどうぞ。

全域を5mメッシュで3時間毎に計算して危険箇所を可視化
直射日光がポイントなのでプラトーの日陰モデルを利用して計算
救急搬送の体制を事前に整える
学校の屋外活動に役立て不幸な事故をデータの力でなくす

trash clash Fire with AI

海外の方によるチーム。日本に来てゴミ分別の仕方がわからず悩んだ。紙をもらったけどそれでもしばらくはわからなかった。AIの力で多言語でゴミの分別がわかる仕組みを作った。これまでは1枚の画像に1つのゴミを撮影して分別するものは多かったけど今回は複数のゴミが写っていても大丈夫なようにしている。

東京ドーム112杯分のゴミが!

エクセル見比べ隊


デジタルサービス局から出したお題。オープンデータの品質を上げるためのツール。

エクセルファイルをアップするとどのデータ項目が間違ってるのか?を教えてくれる
デジタル庁の推奨するデータセットと差分を教えてくれる
足りないオープンデータは都庁だけでなく市民参加で埋める工夫も


ミンカイ

バリアフリーの経路情報のサービス。といっても車椅子とかではなく義足や骨折の松葉杖だけど少しの段差は歩ける人向けのサービス。歩ける、歩けないのデジタルな分類ではなく、歩ける、少しなら歩ける、歩けないというアナログなスケールで物事をとらえる大切さ。

to hike

ゴミ箱からサステナブルツーリズムを。23区で420億円のゴミの回収費用。ゴミ箱一台20万円/月。海外から来た外国の人はゴミ箱の少なさに最も困っている。そこでゴミ箱そのものを「映えるゴミ箱」にしてデータなどを取得する取り組み。

vizzies3.0

オープンデータはすごい。でももっとその凄さを引き出すために、データ提供者の自治体と一緒に可視化ハッカソンをしてデータ人材育成を併せて行う取り組み。

al hena


日暮里舎人ライナーの混雑を解消するためにデータで可視化して行動変容を促す

4689

財務局の地価データをtabeluで可視化。東京は地価が上がってるとよく言われるけど、ではどこならば住めそうなのか?どこが具体的に上がってるのか?を可視化するツール。なんだか見覚えのある番号だなと思ったら元職の証券コードだった笑。そこから参加してくれました。ありがとう。

プロダクトとしてもほぼ完成してました。↓

地下公示価格と基準値価格の分析ダッシュボード。
町田市の例:最寄駅別にみた地下の変化の傾向が把握


羽鳥

公共サービスのインフラ収支の可視化。40%の自治体が消滅するかもと言われてるが、まず実態を把握。そのために水道料金の経営に着目して可視化した。

ハッキングデッド

バリアフリーのオープンデータだけでは足りないし整備不足。そこで市民参加でトイレの情報を登録する。その際、障害者が利用した場合に感謝のメッセージが届くようにして登録者のモチベーションを。

アメリカにはAEDの場所の情報を市民参加で集める仕組みがある。実際にAEDが利用されるとその情報が登録者に届く。

active core

災害発生の時の避難所の市民の動態可視化。自治体の違いを情報システムで吸収することで全体の状況を把握できるようにする。

事前にマイナをスマホに登録。発災時にはインターネットが使えないことも想定してBLE

ビギナーズラック

保活のデジタル化。保活をオンラインで完結させる取り組み。

ボイスライナー

日暮里舎人ライナーの利用を分散化。生成AIを生かしてオープンデータのイベント情報を音声広告原稿にして配信する。オープンデータを音声広告原稿に変換してそのまま配信するのは視覚障害者へのプッシュ配信でも応用できそう。

生成ai検索ソリューション

行政のオープンデータはPDFが大量にあってわかりにくい。そこで生成AIを活用してPDFをより検索しやすくするサービスを開発。カテゴリでの絞り込みもできる。

せいかつがかり

熱中症の危険度可視化し最寄りのクーリングシェルターを紹介するサービス。

データファーストの会

出会いから結婚までAIがサポート。tokyoふたりストーリーの拡張。デートプランを提案してくれるサービス。出会いの支援、結婚支援はあるけど仲を深める支援がないのがとの課題。そこを埋めたい。

チーム日本工学院

VR利用で緊急走行の可視化。緊急走行の訓練をいつでもできるようにVRで練習環境を作る。ゲーム化もしてみたいとのこと。プラトーを利用。

スムースワールド

下水局の課題解決。下水工事の際に作業をする方の、トイレや駐車場の問題が切実になっている。最寄りのトイレや駐車場を紹介するサービスを作って都市インフラを支えるエッセンシャルワーカーを応援する

データドリブンズ


スポーツ相談を通じてスポーツ人口を増やすサービス。西東京市のスポーツ人口の少なさを解決したい。スポーツ施設を探すだけでなく、一緒にスポーツをやらない?という誘いかけや仲間探しもできる。

びけびけ

子供が自分の気分に応じて楽しく食べたり遊んだり散歩したり運動したりすることを支援するサービス。

大人の自殺は減ってるのに子供は増えてる。

カーボンテックアシスト

生成AIでのカーボンクレジットの申請をより簡単にする。

データアングラー

オープンデータを生成AIを利用してRAGにしてチャットのインターフェースで提供する。

ふつうの探検部

オープン3dマップで文化財を3dで可視化する。

文化財をluma AIで3Dのオプジェクトにして地図にプロット。

スポコミ

スポーツ相談窓口でやる人を増やす。西東京市の課題解決サービス。スポーツ施設の予約や用具の貸し出しで最初にハードルを低減


閉会の挨拶の原稿

皆さま、本日は「オープンデータ・ハッカソン 」にご参加いただきありがとうございます。自分の技術やアイデアを「世のため、人のため、首都のため」に力を尽くそうと集まってくださった皆さんの姿に、心から感動と感謝を覚えています。
私たちは、行政のデジタル化やオープンデータの公開を進めてきましたが、実際にどれほど多くの市民に響くのか不安もありました。しかし、今日ここに集まった皆さんのサービスをみてもっとやろう!と大いに勇気をもらいました。
東京という街はたくさんの市民参加によって支えられています。
交通安全を守る方々、消防団に参加する人たち、学校でのデジタル教育のアシスタント、高齢者向けスマホ教室、オリンピックや世界陸上でのボランティアの皆さん。いろんな人の参加がこの都市を支えています。デジタルの分野でももっと市民が参加できる東京都でありたい。
また、明日はいよいよ衆議院選挙です。選挙といえば民主主義の象徴ではありますが、選挙だけでなく日々の生活の中で市民が参加する社会が民主主義であるという説を読んだことがあります。皆さんが今日生み出された多彩な行政デジタルサービスのアイデアが、東京を変えるだけでなく、世界に広がる未来の公共サービスの作り方のモデルになると信じています。日本のデジタルガバメントランキングは、透明性や市民参加の点で課題を抱えていますが大きな希望を持てました。
またこれから市民の小さな公共への貢献を可視化するため、「東京東京ポイント(仮称)」を来年度導入します。今日もたくさんの市民投稿型、市民参加型のサービスがありました。これらのデジタルでの市民参加にもポイントを付与し、50年後には誰が最もデジタル市民参加をしてくださったか?を可視化してお礼を言えるようにしたいと思います。
今日、提案されたなかには、起業に挑戦したい方もいるとおもいます。そういう方は、この会場であるTiB(Tokyo Innovation Base)をご活用ください。ソーシャルインパクトスタートアップのシーンも盛り上がってきましたがここにはそういうった仲間の起業家がいます。
またより行政の中で仕事をしてみたい方、でも転職するまでもはないかな、という方は、ガブテック東京(GovTech Tokyo)では、副業で参加できる「GTTパートナーズ」の仕組みも提供しています。皆さんの専門性を活かして行政と共に未来をアップデートするチャンスです。ぜひご応募をご検討ください。
最後に、イベントを支えてくださったサポーター、スタッフの皆さまに心から感謝申し上げます。に東京のありがとうございました。


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