miyasaka

ロードバイク、スノーボード、山、ラン、猫、トレラン、クライミング、読書と映画、奥多摩、白馬村、多摩川、瀬戸内海が好き。

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最近の記事

現地と現場

初めて部下を持ったのは31歳のとき。部下は2人。上司としての自分がどれほど良かったのかダメだったのか、それは部下に聞かないことにはわからない。しかし、上司から見れば、間違いなく面倒くさいリーダーだったのは確かだ。 口を開けば「そんなんじゃ現場は動かないっすよ!」とか「現場は疲弊しちゃいますよ」と噛みついていた。31歳の自分の焦点は現場を守ることにあり、それが時には上司との摩擦を生んでいたのかもしれない。 それでも、そんなめんどくさいリーダーだった自分を諭してくれたり温かく

    • 都知事杯ハッカソンに参加してきた

      都知事杯オープンデータハッカソンに参加。過去最高の900名以上、100以上の作品から一時予選を突破したファイナリストの発表会があったのでそのメモ。昨年以上にすでにプロトタイプになっていたり完成品になってるものも多くて年々ハイレベルになってきてる。また生成AIを利用する案件も一気に増えてきた。 太字はチーム名です(間違いあったらごめんなさい) hits(都知事杯受賞作品) 熱中症の対策サービス。5メートルメッシュで3時間毎にWBGTを計算。プラトーの日陰モデルも利用。どこが

      • 宇宙一壊れる車

        宇宙一壊れるという異名をもっている車に乗っている。 LANCIA DELTA HF INTEGRALE EVOLUZIONE II 30年以上あこがれ続けてきた車。ついに手にいれた!という感じ。ちょっと前のことになるんだけど高崎まで29歳のデルタをお迎えに行きそのまま白馬村に新婚旅行に。こんな旅になった。 納車。カッコ良すぎてディーラーで幸せの絶頂 100キロ走ったところでエンジン止まる。燃料計が壊れておりあと半分あると思ったら空だった。JAFのお世話に。「この車、大好き

        • データセンターと電気

          データセンターで有名な某地域をみてきたのでアウトプット。米国にDCを作ったこともあるがその時に電気代の圧倒的な違いを痛感して、デジタル社会の競争力は電気だよなと感じていた。 今回はそのDCを支える電気の視点から見学をする機会を得ることができた。デジタル社会を支えるのはDCだけど、それを支えてるのは送電変電の電力系統だ。エネルギーをどうやってつくるのか?の議論はよくでるがどう送るのかも大事だ。送電と変電の設備投資にはDCそのものを作る以上の時間、10年くらいかかることもあるの

          デジタルサービス局前夜

          デジタルサービス局は2021年4月に誕生。2020年のコロナ対策において行政のデジタル化があまりに機能しないことが明らかになりなんとかせねば、というところからだった。 局の誕生の前には色々な思考作業がある。その頃のメモが出てきた。この頃はデジタル局と名付けてなぜこんなに行政のデジタル化はうまくいかないのだろうか?をつらつら考えて、対策として専門の部署「デジタル局」を作ろう、部署を作るだけでなく道具、人、作り方、契約調達、会計、評価、スマートシティ、テクノロジー戦略の8大改革

          デジタルサービス局前夜

          港区で働いてたCxOが西新宿にやってきて満5年

          今日で都庁に来て満5年経過。 執務室にはWi-Fiもなく専門人材も予算も組織もないところからの出発。そこから行政とデジタル化を取り巻く環境は大きく良いほうに変わってきたなと思う。国でもデジタル庁もできるなんて夢みたい変化だ。 行政デジタル化の機運の高まりとともに、民間から行政へ転職する人も、国、地方、都を問わずに増えてきた。 一方で、CxOクラスの人、経営経験のある人で行政の世界に来た人はまだほとんどいない。わたしはCxOのネクストキャリアに行政はいいのではと経験者の一

          港区で働いてたCxOが西新宿にやってきて満5年

          最初の100日で何をすべきで何をすべきではないか?

          人は無能に到達するまで昇進するという「ピーターの法則」というのがある。 とくにリーダーが劇的な環境変化に異動、転職、抜擢で放り込まれるとこの法則が強烈に作用する。なぜなら周りの方が知識や経験があり自分がその組織内で最もそれがない人になってしまうからだ。一方で、この人は何かしてくれるのでは?という期待を関係者からは持たれる。「組織内で最も無能なのに最も期待される」という特殊状態を過ごすことになる。 12年ほど前に突然、社長をというキャリアチェンジを経験をしことがある。そして

          最初の100日で何をすべきで何をすべきではないか?

          3兆円市場になるとは....

          インターネット広告がついに3兆円の見込みとのこと。メディア&広告の最前線からは10年以上も離れてるけど3兆円は驚いた。 自分も昔、この業界で仕事してたんだけどいつからこんなに巨大化したんだろうと思って市場推移を調べてみたら 良質なコンテンツは大事だけどそれ支えるのはアドテク。コンテンツが花だとするとアドテクは地下茎。両方ケアしないとね。地下茎が弱ると花は咲かない。 そして大事なアドテクノロジーを内製化できてるか?他社依存しちゃってるかはメディアの将来にとってとても大きいと

          3兆円市場になるとは....

          公共のデジタル化で働くこと

          民間企業によるデジタル情報革命であんなことやこんなことができるようになったのはすごいことで夢みたいな世界になってきた。その過程をリアルタイムに見れたのはほんとに良かった。 インターネットの登場からブロードバンド革命、PCインターネットからガラケーへ、そしてスマホへ、サーチやメディアサービス、ゲーム、web2.0もアドテクもECもC2Cもシェアエコも決済もFintechもブロックチェーンも黎明期をリングサイドではなくリングの中でファイトするファイターとして過ごせて最高に幸運だ

          公共のデジタル化で働くこと

          雨ニモマケズ、56歳

          今月、56歳に。好きな詩人の力を借りて理想の未来を。これからも身体の続く限り地球のリズムで地球と遊びます。 雨ニモマケズ 雪ニモマケズ 波ニモマケズ 冬山ノ風雪ニモ夏山ノ雷雨ニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ 欲ハナク 決シテ怒ラズ イツモシヅカニワラッテイル 一日ニ袋ノアルファ米ト フリーズドライ食品ヲ食ベ アラユルコトヲ ジブンヲカンジョウニ入レズ ヨクミキキシワカリ ソシテワスレズ ブナノ巨木ノカゲノテントデ暮ラシ 東ニ良キ波ガタテバ 夜明ケノ海ニ駆ケツケテ 西ニ

          雨ニモマケズ、56歳

          VBLについて故新井さんが2005年に語っていたこと

          [無料]厳冬期の雪山でも手を暖かくするVBLよもやま話ジオグラフィカの松本さんのブログでVBLについての解説があった。私はVBLは試したことはないけど、2005年に新井さんの講演会で聞いてこんなレイヤリングがこの世にあるのか?とぶっ飛んだ記憶がある。そのメモを記録かねて再掲しておきます。いま読み返しても20年前にこういうことを考えて実践していたとは驚く。昔、こんなに創造的な人がいたのが後世に残る一助になれば。

          VBLについて故新井さんが2005年に語っていたこと

          西新宿で働く公務員の二期目day1

          昨日、東京都議会において選任のご同意をいただき、副知事として二期目に入ることになりました。今日が二期目のDAY1です。一期目の振り返りを兼ねてこれまで取り組んできたことを個人決算発表として資料にまとめました。 副知事一期目に取り組んだこと 行政のデジタル化、スタートアップ、国際金融、都政の構造改革など幅広く取り組みました。 二期目も行政のデジタル化やスタートアップの仕事に取り組みます。 一期目にやれなかったことは、「紙をデジタルにすることはできるようになったが、品質の

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          バルセロナにいってきた

          昨年の秋ですがバルセロナのスマートシティエキスポに行ってきたことをアウトプットしてなかったので遅ればせながら感じたことをメモ。 スマートシティエキスポ https://www.smartcityexpo.com/ 登壇してプレゼンしてきました。弾丸出張だったのでゆっくり見れなかったけど。会場は昔はIoTセンサーの展示や都市OSが多かったそうですが今年はモビリティ、都市のダッシュボードが多かった。都市OSのfiwareのブースがとてもおおきくて勢いを感じた。 また国別では

          バルセロナにいってきた

          異動の季節

          異動の季節。 都庁を定年退職される方が何人かこられたりメールを頂いた。 この世代の都庁人は、バブル、都庁移転、バブル崩壊、三宅島噴火、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、財政再建、デフレ不況、東日本大震災、オリンピックパラリンピックの延期と開催、コロナ...といった激動の中で、雨ニモマケズ風ニモマケズ、約40年、都民のために頑張ってきたことになる。 転職してキャリアアップするのが是とされる時代だけど、一つの持ち場で頑張り続ける組織人もいて世の中が回ってる。 この国の公共部門はそ

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          2023年度の年頭の挨拶

          今年も新年にあたっての挨拶を職員と取引先に送ったのでnoteにも。 新年明けましておめでとうございます。東京都副知事の宮坂学です。 2022年は行政のデジタル化、シン・トセイ(都政の構造改革)、国際金融に加えて、新たにスタートアップの推進も担いました。 それぞれについて1年の振り返りと2023年の抱負を記載します。 デジタル化の取り組み 東京都民の皆様のQoL(クオリティオブライフ)の向上に貢献するため、情報技術を利活用する取り組みを「スマート東京」というプロジェクト名

          2023年度の年頭の挨拶

          退庁する仲間たちへ

          今日、デジタル専門職の任期付公務員の第一期生の5年任期がおわり退職の日がやってきました。自分が都政に参加する前から民間からデジタル専門職として参加してたメイフラワー号に最初に乗って都庁にやってきた先達たちです。今でこそ都庁のなかで民間出身のデジタル専門職は増えてきたけど、何事にも最初がある。 自分は送別会に参加できなかったけどビデオメッセージで送った原稿を残しておきます。ほんとうにありがとう。 -- 皆さんも退庁する人がやってきましたね。 自分も本来ならば一緒に苦労した

          退庁する仲間たちへ