ホウレンソウ神話の崩壊!実は健康に悪かった……
●【第一の原則】栄養の正しい定義とホールフードの価値を知る
栄養とは、食べ物の中に含まれている無数の物質の複合作用を意味する。
ホールフード(未精製・未加工の食べ物)は、
その中に含まれる栄養素の寄せ集めよりもずっとすばらしい効果がある。
(表13)ホウレンソウに含まれる栄養成分
主要栄養素 水分、カロリー、タンパク質(多種類)、脂肪(多種類)、炭水化物、食物繊維
ミネラル類 カルシウム、鉄、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム、亜鉛、銅、マンガン、セレニウム
ビタミン類 C(アスコルビン酸)、B1(チアミン)、B2(リボフラビン)、B3(ナイアシン)、パントテン酸、B6(ピリドキシン)、葉酸、A(カロテノイド類として)、E(トコフェロール類)
植物ステロール (多種類)
脂肪酸 ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、エイコセン酸、リノール酸、リノレン酸
アミノ酸 トリプトファン、スレオニン、イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、シスチン、フェニルアラニン、チロシン、バリン、アルギニン、ヒスチジン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、グリシン、プロリン、セリン
✔️【真相〈ホウレンソウにはリボフラビンはわずかしか含まれていない〉】
コリン・キャンベルもホウレンソウの中に含まれていると書いているリボフラビンというもの。
このリボフラビンは重要なビタミンB2で、ポール・サラディノによるとMTHFRという酵素を正常に作用させるために、食事からとる必要があるそうです。
そしてホウレンソウこそが植物界で最もリボフラビンを豊富に含んではいるのですが、1日3ミリグラムのリボフラビンをとるのに1.5キログラムのホウレンソウを食べなければならないそうです。
ちなみにレバーや腎臓肉なら、100グラム食べれば3ミリグラムのリボフラビンがとれます。
【ミネラルの矛盾】
またホウレンソウは「リボフラビンをとるには効率が悪い」というだけではありません。
キャンベルはなぜか書いていないのですが、ホウレンソウにはシュウ酸塩というものが含まれており、シュウ酸塩を含む野菜を一緒に食べるとミネラルの吸収率が大きく落ちることが明らかになっています(BJN.2004)。
キャンベルによるとホウレンソウには、カルシウムをはじめあらゆるミネラルが含まれているそうですが、この矛盾したデータをどう説明するのでしょうか?
【シュウ酸塩の恐怖】
さらにシュウ酸塩を含む植物は、植物の毒性スペクトルで最も毒性の高いものに位置づけられ、免疫反応を誘発し、腸漏れを引き起こすことが報告されています(JMPR.2010)。
中でも最悪なのがウコンで、100グラムあたり2190ミリグラムのシュウ酸塩を含んでいます。
その次がホウレンソウで、100グラムあたり755ミリグラムのシュウ酸塩を含んでいるそうです。
【ポパイの陰謀】
ホウレンソウといえばポパイのパワーアップアイテムとして愛されてきた野菜ですが、ホウレンソウ神話もここに崩壊したと言っていいでしょう。
そもそもポパイ自体、食と健康の情報を裏から牛耳る「何者」かによる陰謀だったのかもしれません……。
【まとめ】
●ホウレンソウにはリボフラビンが含まれてはいるが、効率良く摂取することはできない。
●ホウレンソウには有害なシュウ酸塩が大量に含まれており、食べることにメリットはない。
日本の国民病の1つである糖尿病。しかし標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限による治療をぜひご検討ください。