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ヴィーガン運動とセットで語られることが多い地球温暖化の嘘
【牛こそ地球破壊の元凶】
ブラジルの密林アマゾンは、別名“地球の肺”。
大気中の二酸化炭素を吸って、酸素を出すからだ。
「……そのジャングルが、次々に伐り拓かれている。家畜の放牧と牧草を育てるためだ。アメフト会場ほどの広さが、“毎秒”失われている。この影響で、約100種類もの植物や動物、昆虫の種が絶滅している」
これは、映画『カウスピラシー』の告発だ。監督・脚本・製作、キップ・アンダーソン。“Cowspiracy”とは“Conspiracy”(陰謀)にかけた造語である。(中略)
このドキュメント映画を見ていてドキッとしたくだりがある。
「……ブラジルで、過去20年間で、畜産批判をして殺された活動家は1100人以上……」
アマゾンの畜産業者は、環境保護活動家らを敵視、次々に殺害してきた。
キップ監督が、徹底的に調べ、取材するうちに、意外な事実に気づく。
温室効果ガスの最大排出源は、化石燃料ではなく、畜産業界だった……。
しかし、大手の環境団体は、その驚愕事実にはいっさい触れない。
青年監督は、さらに追跡取材を続ける。
すると。水質汚染、森林破壊、砂漠化……と、もっとも深刻な地球環境問題の“真犯人”は、すべて畜産業だった。
このことを質問すると、環境団体トップの顔色が変わった。
表情が一瞬固まる。目が泳ぐ。
あるリーダーは、突然、取材拒否で席を立って、部屋を出ていってしまった。
「……まるで、畜産にふれることがタブーみたいだ」(キップ監督)
【修道女ドロシーの暗殺】
若い監督も不安になる。そして、ついに関係者から衝撃的な事実を聞き出す。
それが、1100人以上の活動家が暗殺されたという惨劇だ。
重い口を開いたのは熱帯雨林保護団体「アマゾン・ウォッチ」事務局のレイラ女史。
ブラジルで畜産業による森林破壊が猛加速している。
そのきっかけが「森林法」改正(改悪)だった。
「……それに反対し『牛の放牧がアマゾンを破壊する』と、畜産業を批判し、声をあげた人々の多くは、“殺されました”。修道女だったドロシー・スタングも、この件で声をあげた結果、暗殺されたのです。だから、銃弾を打ち(原文ママ)込まれたくなくて、口を閉ざす人も多いのです」(レイラ女史)
ドキュメント映像に、キップ監督のナレーション。
「……彼女は、アマゾンを守るため、みずから先頭に立って畜産業を批判していた。すると、突然、銃撃された。殺し屋を雇ったのは、牧場主だった」
【牛が地球を滅ぼす!映像で命がけの告発 「畜産」の隠された罪】
──若きキップ監督は、怖いもの知らず。
『カウスピラシー』は、隠されたタブーを次々に暴いていく。
▼温室効果ガス排出量は、「運輸」より「畜産」関係が多い。
▼人類の起こす温暖化原因51%は「畜産」によるものだ。
▼世界の「水資源」消費量の3割が「畜産」で使われている。
▼ブラジル森林破壊の91%は、「畜産」業界の犯行である。
▼家畜による温室効果ガス排出は地球上の全車両の86倍。
▼ハンバーガー1個つくるのに約2.5トンの水が使われる。
▼家庭用の水使用量は5%、「畜産」は55%も消費している。
▼500グラムの牛肉生産に約10トンもの大量の水が必要。
▼アメリカで家畜は毎秒53トン排便し河川海洋を汚染する。
▼世界で500か所以上の酸欠海域を生み出し、生物が死滅。
▼「畜産」はCO2の296倍温室ガス亜酸化窒素を大放出。
「……2040年には、エネルギー関連CO2排出は2割増しとなる。ところが、「畜産」では、2050年には、8割増になる。理由は、畜産物の消費量が世界的に増える傾向にあるからだ」(同監督)
「……“放牧”という言葉は、牛が地球に与えている悪影響にくらべれば、あまりに優しすぎる。熱帯雨林の表土は、恐ろしいくらいに栄養分に乏しく、脆弱だ。表土に含まれる基本的ミネラル分は、2〜3年の短期間、牧草生産だけで枯渇する。熱帯雨林での放牧は、森の“自殺行為”だ。こうして、生い茂るジャングルが破壊され、砂漠になるのに時間はいらない。それは歴史の一瞬の瞬きで起きる」(ライマン氏)
──以上、地球破壊の最大犯人は「畜産」である。
その主犯は「牛」である。 船瀬俊介/池田真希子〈ヴィーガン革命 動物食は老化する〉より
✔️【真相〈地球温暖化脅威論など存在しない】
いまどき地球温暖化脅威論を信じ込んでいる陰謀論者というのも、なかなかいないと思うのですが……。
ところで、ヴィーガン運動と地球温暖化脅威論は、しばしばセットになって語られることがありますが、地球温暖化脅威論なるもののデタラメぶりは、元IPCC杉山大志の〈「脱炭素」は嘘だらけ〉を参考資料に私がブログにまとめたので、読んで勉強なさってください。
【温室効果ガスの主犯は牛ではない】
また、キップ監督と船瀬俊介の言い方では、あたかも牛こそが温室効果ガスの最大の主犯のようですが、これは明らかな間違いです(まあ、キップ監督のほうは知っていながら嘘をついていると思われますが……)。
アメリカ環境保護庁の2016年の報告書によると、温室効果ガス総排出量のパーセンテージは以下のようになっているそうです。
発電──30.3%
運輸──26.4%
工業──21.3%
商業・家庭──11.6%
農作物──5.2%
畜産──3.7%
牛──1.9%
牛は最低の、わずか1.9%にすぎないのです。
これでキップ監督と船瀬俊介が、明らかな嘘をついていることがわかると思います。
そのキップ監督によると、畜産業を批判した1100人以上の活動家が暗殺されたそうですが、この話も十中八九、嘘と見て間違いないでしょう。
【まとめ】
●地球温暖化脅威論は、ただのデマである。
●牛と畜産は温室効果ガス排出に、ほとんど関与していない。
日本の国民病の1つである糖尿病。しかし標準治療は大変危険なものなのです。糖質制限による治療をぜひご検討ください。
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