助けを求める
助けを求めることの大事さを痛感している。
つい最近、ライターの友達(と呼んでいいのかな)に今後の仕事について相談させてもらう機会があって、目が覚めるような思いをした。
きっかけは、先週のニュージーランドの選挙結果にまつわる問合せをくれた後に書いてあった、「最近お仕事はどうですか」の一言。
フリーランスのライター歴4年目になる彼は、もともと賢い人ではあるけれど努力家でもあって、専門分野を持ちつつ色んな媒体で多くの記事を書いている。これまでにも何度か困った時に連絡しては、時間を測ると集中できて結果的に早く仕事を終わらせられることや、効率化する一つの方法としてMacで使えるAlfredというアプリの良さ(Macユーザーにはおすすめです!)、インタビュー記事の相場感についてなど、貴重なアドバイスをもらっていた。
振り返ってみると本当にいつも、的確な助言で助けてもらってきたのだと分かる。だからこそ今回、本人はたぶん挨拶代わりに添えてくれた言葉にぱっと飛びついて相談したくなったのだなと、この文章を書きながら気がついた。
相談する前のわたしは、これからどんな仕事をして必要な収入を得てけばいいのか、上手く思い描けずにいた。彼に相談したいと言った時にもまとまった言葉で伝えられたのではない。それでも意図を汲み取って、長い目で見た上で、みどりさんの希望を叶えるための選択肢は3つ、それぞれの具体的なやり方はこれ、希望に合うのは多分これ、それを実現するためにはこれが必要だよね、やってるうちにまた違う希望や道が見つかるかも知れないし、ということを示し、1時間半ほどの通話が終わる頃には、確かにもうちょっと頑張らないといけないけど、それなら楽しそうだし頑張れそうだという道筋が見えていた。
選択肢の内容は、言われてみれば合理的で納得感があるけれど、自分の力で整理することはできなかった。やりたい方向性と、手が届きそうな内容と、希望の収入が実現できるのだろうかと不安だったが、努力すれば不可能ではないかも知れないと思えている。彼の論理的な思考力と、試行錯誤して得た知識を分けてもらえたことに、心から感謝している。相談しなければ1年後にも同じ悩みを抱えていたかも知れない。
誰かに助けを求めることが苦手だったし、今も得意ではない。新卒後に勤めた会社を辞めた後、育児期間を経て再就職する時に、小さな子どもがいる生活にプラスして仕事を始める自信がなくて、でもどうしても働きたくて女性の再就職を支援する組織に支援を求めたことが初めて第三者に助けを求めた経験だった。そこでの経験が、人に助けを求めれば、一人ではできそうもないと思っていたことができるんだと教えてくれた。
今回の彼も、誰かの役に立つと感じられることが嬉しいからいつでも相談に乗ると言ってくれている。頼ったり甘えることは得意ではないけれど、人に頼ることで前に進むことが嫌と言うほど分かった。これからはもう少し上手く助けを求められるようになりたい。同時に、わたしも誰かの力になれそうな場面では、少しでも助けになれるといいなと思うのだ。なんだかいつになっても、誰かに助けられてばっかりな気もするけれど。