心疾患患者の高強度インターバルの適応について,エビデンスと経験から
心疾患患者において,有酸素運動を実施することは予後改善があり,エビデンスも十分にあります.
そのため,心臓リハビリテーションでは中強度の有酸素運動を実施していることが多いと思います.
しかしながら,近年では中強度の有酸素運動よりも高強度インターバルトレーニング(High-Intensity Interval Training)の方がより効果的であるとの論文も出てきています.
心臓リハビリテーションの肝である運動処方には2021年に発行された心臓リハビリテーションに関するガイドラインで「安全かつ有効な運動プログラムを作成すること」と明記されています.
患者さんのために安全でより効果的な運動プログラムを作成していくことが心臓リハビリテーションにおける運動療法ではとても重要です.
そこで,今回の記事ではHIITの安全性と有効性について,解説していきたいと思います.
実際の臨床場面では中強度有酸素運動を実施していてもいまいち効果を感じられない患者さんもいらっしゃいます.HIITがそのような方に対する運動療法の1つの選択肢をなるようにと思います.
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