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恥ずかしい肩書き

最近、セミナーに参加したりオンライン講演を聞いたりする中で、過去にあまり聞いたことのない肩書きをつけて登壇する講師に出会うことが多い。

例えば、「連続起業家」「ビジネスプロデューサー」みたいな?

そして毎回思う。「ダサ」「恥ずかし・・・」と。

あ、そういう肩書きつけて人前に出てる方、ごめんなさい。気を悪くしないで。所詮、馬の骨の俺がただ感じてるだけだからさ。

ダサい理由1 意味がわかんねーんだよ。

他人様の前に出て行く時に付ける肩書きってのには、意味があるのよ。

それは、その肩書きを見た他人様が、肩書きをつけてる人間に何を期待できるのか、何を約束してくれそうか、わかることが必要だってこと。

オーソドックスな肩書きを想像してご覧よ。

「小説家」「外科医」「アナウンサー」「必殺仕事人」

ほら。見たら、その肩書きをつけてる人が何をしてくれそうか、ムンムンに伝わってくるでしょうが。

「連続起業家」だ?勝手に起業しろよ。それお前の自己満じゃねぇか。連続で起業して、一体俺やうちの子に何が約束できるんだ、ちみは?

俺の人生において、あなたが何の価値をもつのか全くわからないので、申し訳ないがあなたに時間を先行投資する気になれませんな。お友達でもないわけだしね。

その訳のわからない肩書きを下ろして真っ当に接してもらえるか、もしくはまず僕とお友達になるか、どっちかしてくれないと、あなたに大事な時間は渡せません。

ダサい理由2 ナルシスト丸出し

フツーじゃない肩書きをわざわざ使い、しかも見た者が全然ピンと来ない意味不明なものを付ける。「俺様の個性を見ろや」というナルシスト固有の勘違い個性が丸出しですな。

見るこちら側の頭の中に、要らん「?」マークを増やさないで頂けます?自分大好き人間の自己満足のために、貴重な俺様の時間を与えてあげるほど、暇じゃないんですよ。

ナルシストというのは、悲しむべき根幹的な自信の無さを、自ら恥ずかしげもなく喧伝している。鏡を見たまえ。そして、ちょっと落ち着いてから出直してきてくれ。それができないなら、僕から黙って遠ざかっていくからね。

個性ってやつ

個性、とやらを信奉する向きは、もう長いこと当たり前のように盛んである。しかし、そんな個性信仰主義は、そろそろ終わると読んでいる。

書道・茶道・武道といった、長い歴史で培われた所作や格好の型が作られた分野において、型の外の所作・格好をして「個性」を披露する者もいる一方でどこまでも型の枠内に居る上で個性的な者もいる。そういった個性的な者たちの関心事は、個性発揮ではない。ひたすら道の先の追求をおこなっている。

熱心に、ある種変態的に追求していく様そのものが、圧倒的で力強いその者の個性を醸し出す。自分で「これが私の個性です」などと差し出してる奴には、本物の個性は醸されてこない。

個性なんか忘れて没頭しろよ。そしたら自ずと個性が体から・顔からモワ〜ン/グイグイと醸し出されてくるから。

ということで、そのへんてこりんで意味不明な肩書き、外して。で、大概の他人様が見て分かるような、きちんとした肩書きを付け直して出直しんさい。

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