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占い初心者におすすめの書物占い


気になる言葉が自分を変えるヒント

なぜかずっと頭に残っている言葉。
なぜか頭から離れないイメージ。

たまたま立ち寄ったお店で、疎遠になっていた友人と15年ぶりにばったり再会する。その偶然に驚きながらも、久しぶりに雑談すると、実は同じ映画を最近見ていたことに気づく。ますます盛り上がってて話がとまらない。しかも、今同じ本を読んでいて、その本のあの言葉が頭から離れないんだよねと言う。それは私がずっと気になっていた言葉。その言葉のおかげであきらめかけていた夢をまた追いかけてみようかと思い直したタイミングだった。聞くと友人も一緒だというのだから驚いた。お互いの夢を励まし合いながら、また会う約束をした。

これは単なる偶然なのか、必然なのか。はまたま奇跡なのか。


そう、人間の意識には、顕在意識、潜在意識、集合意識と呼ばれるものが存在する。

  • 顕在意識は、私たちが自覚している意識で、特に短期的な記憶だったり、思考、決断をする時に使うもの。

  • 潜在意識は、私たちが自覚していない意識で、情報を整理してそれが長期的に保管される記憶になったり、無意識に行う習慣や感情、直感で動く時に使うもの。

  • 集団意識は、宗教や芸術など社会や集団が持っている信念や慣習、価値観、感情。またはもっと大きい流れの中で、同じ種族や民族、または人類などが継承してきた個人的な経験よりもっと奥深いところに存在する無意識を呼ぶ。


よく、頭で考えないで心で感じてなんてセリフを聞くけれど、それはつまり言い換えれば、顕在意識を使わずに潜在意識を使ってねということだ。この2つの意識はとても重要で、どちらも常に影響しつつされつつ、私たちは、自分の行動様式やコミュニケーション能力などを形成しているらしい。

はっきりとした事が解明されているわけではないが、脳科学分野での研究によると、人の脳は1%が顕在意識で残りの99%が潜在意識だとも言われている。そして使いこなせていないこの潜在意識のほとんどは、私たちの幼少期に形成されている、らしい。

幼少期って、今さら気づいてももう手遅れじゃないか。
いや、いや、まてよ。結論づけるのはまだはやい。だって、直感は大人になってからでも確実に鍛えられるっていうじゃないか。そう。筋トレのように。

とはいえ、常に膨大な情報の波をかき分け、半分溺れながら泳いでいる状態で、野生の感を取り戻せなんて言われてもなかなか現代人には難しい。

ところが、実際に簡単に直感を筋トレする方法がここに存在する。それこそが、今回占い初心者にご紹介したい「書物占い」である。

本の中に自分の潜在意識を目覚めさせる言葉が!?

ビブリオマンシーとは?

さてさて、書物占いと和訳された占いの正体は、世界ではビブリオマンシーと呼ばれ親しまれている占いのことです。英語で書くと、Bibliomancyです。
やっぱり言いにくいし、書きづらいし、間違えそうなので、書物占いに戻しますね。簡単に言うと、そうです。本を使った占いです。(そのまま)

書物占いの歴史は、古代ローマの慣習にまで遡ります。詩集や聖典などをランダムに開き、そのページの単語や節を選びとって、読み込んだ意味から運勢を占っていたと記録されています。その当時から占いのテーマに合わせて、使う本のジャンルを変えて占っていたそうです。ビブリオマンシーの歴史については、鏡リュウジさんが出版されている本でも詳しく解説されているので、ご興味のある方は是非調べてみてくださいね。
日本ではあまり馴染みのない占いですが、とても奥が深いですよ。

古代ローマにも存在した書物占い

書物占いのやり方

さて、実践です。
まず、使う本を用意しましょう。どんな本でも構わないのですが、最初はメッセージを拾いやすい本を、聞きたいテーマに合わせて選ぶことをおすすめします。

  1. 本を選ぶ

  2. 本に聞くことを心に念じる(これにもちょっとしたコツはあります)

  3. 本を無作為に開く、もしくは頭に浮かんだ数字のページを開く

  4. 開いたページからメッセージを受け取る

  5. 素直に直感に従う

以上です。すごく簡単。
でも、騙されたと思ってやってみてください。

えっなんでわかるの?えっなんてこんなに私に刺さるメッセージ送ってくるの?と思った以上に深いメッセージを投げかけてくれます。

タロットやオラクルカードと違い、お手元にある本でいつでも簡単に始められるのも嬉しいところ。是非、お気軽にお試しあれ。

ここからは、階級別おすすめの本をご紹介していきます。

書物占いにおすすめの本

1. 占い初心者にすすめたい本

まず、自分で占っても人を占っても確実に感動する推し本をご紹介します。この本は、植物が長年子孫を残すために受け継いできた生きる知恵を、植物の生態の解説と共に、苦悩する現代人にグッとくるメッセージを伝えてくれます。時には優しく慰め、時には厳しく諭してくれます。この書籍については原本よりも翻訳本の方が断然素晴らしいです。私のやり方は、自分の場合は、適当にページを開いて今日のメッセージとして受け取ります。友人知人を占う時は、番号を適当に言ってもらって、そのページのメッセージを伝えます。百発百中で、「今必要なメッセージきた!」となります。

『まっすぐだけが生き方じゃない』出版社:文響社 絵:アニー・デービッドソン 
文:リズ・マーヴィン 訳:栗田佳代 監修:山形大学農学部准教授 吉村謙一

毎日のちょっとした心のお守りとして書物占いをするならば、松浦弥太郎さんの本も素敵です。自分が開いたページの言葉だからこそ、なんだかその日の運命を感じる。それが何が出るのかわからない卜術の魅力でもあります。

例えば、占いたいことがなくても、毎日の何気ないメッセージとしておすすめなのが、名言を集めた本やシンボル辞典です。

大好きなアニメやキャラクターの名言もいいかもしれません。

ムーミンなんて、女子のギフトにも喜ばれそうです。特に子育て中のママには、ムーミンママ。夢を見失いがちな中年男性にはムーミンパパ。頭の硬い大人や自由に生きられない若者にはスナフキンやリトルミィなど、相手によってキャラクターを選ぶとドンピシャのギフトになるかもしれませんね。

名言の他にもおすすめしたいのが、今日のラッキカラー。
色別のカラー辞典を選んでもいいですが、どうせなら素敵なネーミングがついた色の本はいかがでしょうか。ページを開いただけで、目の前がぱっと明るくなるような幸せな気持ちになります。日本の伝統の色もおすすめ。

世界遺産の風景やアートもおすすめです。
なるべくたくさんのページがあって、偏っていない様々な場所や絵が載っているものほど日々の楽しみにつながります。何気なく感じていた1日がページをめくるだけで、彩り始めます。毎日の日記に選んだ場所やアートのことを書いてもその日が特別な1日になりそうです。

2. 本格派には書物占い専門の本

占いとして書物占いと極めたいという人であれば、先程も少しお話した鏡リュウジさん翻訳の『心の効く魔法の杖』がおすすめです。
本格的な書物占いが楽しめます。

また、書物占いに定評のある現役占い師の千田歌秋さんが出版されている本は、タロットの書物占いができてしまう優れモノです。実存する素敵なタロットカードの中から厳選されたイメージと読み解かれたメッセージがランダムにまとめてあり、まるでタロットカードを引いているような感覚で書物占いが体験できる本です。タロットカードはまだハードルが高いという方は是非お試しください。タロットを嗜んでいる方でも、おすすめのタロットが登場しますので、どのタロットを購入したらいいか迷っている方がいたら覗いてみるのもおすすめです。

タロットは怖いなぁという方におすすめなのが、かわいい動物たちが登場する『ペンギンうらない 金と銀』です。坂崎千春さんの大人気キャラクターのペンギンの書物占いの本です。かわいいけれども、書物占いとして構成されている本なので、こちらも心の中の答えを探すにはピッタリのおすすめ本です。

3. 直感を磨くおすすめの本

さて、そろそろ書物占いにも慣れてきたら、いろいろな本で試してみてください。どんな本からもメッセージを受け取ることができるようになります。
言葉から特別なメッセージを受け取りたい方におすすめなのは、世界中の変わったことわざを紹介しているこの本。イラストから受け取るユニークな世界のことわざは、その背景や国に何故か特別な不思議な感情が湧くかもしれません。

本来は自分の見た夢を読み解くための夢占いの本ですが、キーワードごとに解釈が載っているので、書物占いにはピッタリ。創造力を掻き立てられる石井ゆかりさんの詩的な表現に潜在意識が反応するはず。

こちらはちょっと変わり種。ベストセラー絵本「つみきのいえ」の加藤久仁生さんの絵本『あとがき』(白泉社)は一風変わった絵本です。物語の種となるお話を書き綴った短編絵本です。ランダムに開いたその先に広がる見開きのちょっとノスタルジーで不思議な世界は、あなたの心の中にいるインナーチャイルドに何かを語りかけます。

同じ名言集でも、映画には特別なセリフとそれに付随する時間があります。
たまたま開いたページに、見ようと思ったけど見れていなかった映画や昔見た映画が載っていれば、それはもう運命。もう一度その映画を見るきっかけとなります。昔見た時は主人公の子どもの気持ちで見ていたのに、今みると親の気持ちから主人公を見ているなど、いろいろな視点の発見があるかもしれません。自分の成長や経てきた時間の経過を噛み締めることが、今のあなたへのメッセージになります。

こちらも短編集です。
この本はとても変わっていて、まずフジモトマサルさんのイラストがあり、そこへ、吉田篤弘さんが物語を作る。それも本にまつわる物語。
独特のプロセスから生まれた短編は、一つ一つの人生がタイムカプセルのように閉じ込められて、意味深に語りかけてきます。今日のあなたに贈られたこの手紙にはどんな意味があるのでしょうか。

カフカが遺した日記や手紙から新たに訳をつけ、俳句のように読めるようにしたこの本も人間の心の襞を深い洞察力と美しい表現で触れることができます。それぞれの言葉に解説がついているので、そこから自分の潜在意識を深読みするのも面白そうです。

詩人の谷川俊太郎さんの詩集も追記しました。詩集は、ダイレクトな言葉のメッセージよりも情緒的でより潜在意識に訴えてくるものがあると思います。どの作品も捨てがたく選ぶのもおこがましいですが、谷川さんの言葉が好きでした。ご冥福をお祈り致します。

書物占いができる店

さて、すっかりおうちで満喫した書物占い。
占い師千田歌秋さんのお店では、書物占いを嗜むことができます。是非、その書物占いに隠された奇跡をお試しあれ。

また、こちらの動画では、千田歌秋さんから直接書物占いのやり方や質問の仕方のコツやおすすめの本なども含め実践されていますので、ご興味ある方はご覧ください。

それでは、また。
良い1日をお過ごしください。

マニールマニムンチョスでした。
またのご来店お待ちしております。

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