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テレワークで仕事ができる人、できない人

テレワークによる働き方の変化で、仕事が「できない人」と「できる人」の差が見え始めているようです。

今回は、テレワークをしている人たちに「できない人」の特徴を聞いてみました。


1、対面コミュニケーションは必須?テレワークでの意識ポイント

まず、ソニー生命保険(株)が2020年6月に実施した「コミュニケーションに関する調査」の結果をご紹介します。

職場に関するいくつかのシチュエーションについて、対面が欠かせないと思う項目をビジネスパーソンに質問したところ、会議については半数以上が「思わない(対面でなくてもいい)」と回答。

しかし、懇親会・歓送迎会や商談は、約6割が「そう思う(対面が欠かせない)」と答えていました。

また、取引先への謝罪については約8割が「そう思う(対面が欠かせない)」と答えていることから、過ちを詫びるようなシチュエーションについては、対面でのコミュニケーションを重視する傾向が見てとれます。

また、テレワークでのコミュニケーションについて、「はっきり話す」や「雑音などが入らないようにする」といったことを心がける人が多かったようです。対面よりもきめ細かなコミュニケーション術が必要だということですね。ただ、働き方が変化したことで、できない人とできる人の差が見えやすくなっているようです。


2、「できない人認定」を受ける人の特徴

①周りに頼りっぱなし
金融機関で働くAさんの話。

「朝礼での話をろくに聞かない先輩が、テレワークになって内容をチャットで聞いてくるようになりました。返事はしません」「誰かが教えてくれるという態度は甘い。人の話を聞く、わからなければその場で尋ねる、大事なことはメモを取る…。こんな基本的なことができない人は、どんどん置いていかれる」と思うそう。

情報ベンダーの営業職として働くBさんは、「自分の考えがなく、いつも人の意見に便乗して乗り切ってきた人たちは、どんどん仕事が進まなくなっている」と話します。

「テレワークではひとり仕事が当たり前です。自分で考える習慣のない人は、普段、いつも人にいろいろと教えてもらっているけれど、そういう他力本願さは上司にも把握されやすくなっている」といいます。


②報連相が不得意
Cさんは、「上司とコミュニケーションが取れていない人は、ミスがより大きなミスを呼んで、後々それが露見してマズイ事態を招いている」といいます。

ひとりで仕事を抱え、爆発するまで内に秘めておくタイプの同僚のことを話してくれました。上司も、「もっと早く相談してくれたら、他部署に迷惑をかけずに済んだのに…」と嘆いていたそうです。

報連相ができないことで、つまらないミスが大問題に発展するケースをよく見るようになったという意見もありました。テレワークになると、ごまかしやその場の雰囲気でなんとなくやるというのは通用しなくなるのかもしれません。

③仕事が遅い
金融機関で部長職として働くDさん。

「せめて今、何の仕事をしているか細かい報告がほしいけど、強制すればお互いの信頼関係が心配で…」と打ち明けてくれました。本当に仕事をしているのか疑ってしまうほどに成果物があがってこない人もいるとのこと。

Eさんは、「できない人は仕事をだらだら先延ばしにしたり、余計なことを考えて取り掛かるのが遅かったりする。積み上げてしまうタイプの人は仕事ができない人と認定されがち」と話します。

テレワークではレスポンスが遅いと、仕事の上がりも遅くなり、ミスも多くなる人が増えているようです。


3、テレワークで差が出た!できる人ってどんな人?

では、できる人とはどのような人なのでしょうか。

話を聞かせてくれた人たちの声を集約すると、以下のようなポイントが挙がります。

・ひとりでも自分で考えて仕事ができる
・こまめな報連相と迅速なレスポンス
・仕事の取り掛かりや完了が早い

仕事をする姿が見えないため、評価に悩み、疑心暗鬼になる上司は多いもの。こまめに進捗の報告や連絡をすればきちんと仕事をしていることも伝わるようです。メールのCCに上司を入れておくのも一手かもしれません。

業務を滞らせないためにも、メールやチャットで入ってきた連絡には早めのレスポンスはマスト。

反応なしは、上司や同僚の「できない人認定」に大きく影響する要素ですから、ランチや休憩などのスケジュールを共有しておいたほうがいいかもしれません。また、しっかり仕事を段取り、早めに終わるものからどんどん終わらせる、先延ばしをしないというのが「できる人」といえそうです。


4、最後に

仕事の目的や内容を自分の頭で理解せず、取り繕うだけの仕事をしてきた人にとって、テレワークはかなりシビアな環境かもしれません。

テレワークという働き方の変化で戸惑いややりにくさを感じる部分もあるかもしれませんが、上記の声も参考にしながら、今まで以上に上司や同僚とのコミュニケーションを意識してみてはいかがでしょうか。

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