子猫なのに腎臓の数値が高いと言われた話③
月齢10ヶ月の血液検査で腎臓の数値が高いと言われ、その後2回再検査するも数値はあまり改善せず、大学病院で再検査することに。病院までの移動手段を何にしようか。電車だと急に泣き出した時に途中下車したりで大変かもしれないため、タクシーを利用することに。
受診当日。いつも朝4:30にはご飯のおねだり鳴きが始まるマロン。でも今日はそのおねだりに答えるのをなんとか耐えなくてはいけない。
🐱『ご飯だよ』
🐱『なんでくれないの』
と言ってるように聞こえて辛くなってくる。ただただ体をなでて
🤦♀️『今日はこれから病院に行くから食べられないんだよ』
🙎♀️『今日1日頑張ろうねマロン』
と何度も声をかける。いつもと違う朝だと察してくれたかな。心が苦しい。予約していたタクシーが到着。キャリーに入れてタオルを被せていざ出発。
タクシーに乗り込んで10分。不安なのかマロンが鳴き始めた。『マロン大丈夫だよ』とキャリーのチャックを少し開けて手を入れて首元をさする。そしてタクシーが出発して30分もしないうちに口呼吸が始まった。まだまだこれからが長いのに😖口呼吸がある時は首元を冷やすといいと事前に獣医さんにアドバイスを受けていたので保冷剤をタオルでくるんだものを首に当ててさすってみた。けど口呼吸は止まらなかった。不安になりキャリーの中を覗き込んでいたら私が車酔いをしてしまって、不安と車酔いでしんどくなってきた。そうこうしているうちにマロンは数分おきに口呼吸。マロンは今日一日を無事に乗り切れるのか😖私まで動悸が止まらない。何度もマロンをさすって励まして声をかけて…を繰り返した。ネットで相談した獣医さんによると『心臓に問題がない限り、不安と緊張からくる口呼吸は様子見て良いものがほとんど』とのことだったが、口呼吸を前にするとやはり動揺と不安が抑えきれない。ただただ不安な片道1時間だった。
なんとか病院にたどり着いた。車から降りて待合室にいるころにはマロンの口呼吸は収まっていた。ただ鼻が赤くて肉球も少し汗でしっとりしている気がした。私も動揺がおさまらず、診察室で状況を説明しながら涙声になり声が詰まってしまった。診察室の先生と助手らしき学生さん数名が問診を聞いていた。検査時間は1時間ほどとのこと。その間近くのカフェで待つことにした。コーヒーを注文したがほとんど手につかず、ずっとハンカチを顔に当てて溢れる涙を抑えていた。今頃先生と学生さんがマロンを囲んで検査をしてるんだろうな。口呼吸になってないかな。付き添い出来たらいいのに。不安が止まらなかった。
検査は思ったよりも早く終わった。検査結果はどうだったろう。診察室に入るとキャリーの中でマロンが大人しく待っていた。説明してくれた先生はさっきの問診してくれた先生ではなく教授が説明してくれた。
🧑⚕️『結果は問題なかったです』
『…え😳』
🧑⚕️『至って健康でした。腎臓の数値も問題ないです。ホームドクターもSDMAの値が高いのを気にしたんでしょうが子猫ならそれくらい上がることはあります。』
『(よ、よ、よかったぁぁぁぁぁぁああ
😭😭😭)』
12時間の絶食と1時間の車移動のストレスと緊張で血液データはさぞかし悪く出るだろうと思って覚悟していた(できていなかったが)が拍子抜けするくらい腎臓の数値は改善されていた。さらに、先生は普段のご飯についても話してくれた。
『1日50mlも水を飲まなくても元気な猫はいっぱいいるので、そんなに無理やり飲ませようと思わなくて良い。ウェットフードは続けた方が良いがカリカリに水をふやかしてまで上げる必要はない。水を全く飲まなくなったのはウェットやカリカリに水をあげて十分足りてたからだと思う。それだけあげてたら水飲まなくてもおかしくないです。』とのこと。
『(そうなの?!体重✖️水50mlあげないとダメって書いてるから頑張ってあげてたよ😨💦)』
先生から意外なアドバイスを受け、すっかり不安が軽くなった。大学病院の教授が言うんなら間違いないんだろう。初めて今日大学病院来れたことで安堵した。
帰り際先生に『マロンは診察中口呼吸してませんでしたか?』と聞いてみた。先生は『いや?全然』と答えていた。
診察終わってからの帰り道。再びマロンの口呼吸と私の車酔いで地獄の苦しみの中帰宅。家に着いたらどっと疲れて倒れ込んでしまった。この2ヶ月間不安で不安で毎日モヤモヤが晴れず苦しかったが、ひとまず開放された。キャリーを開けるとのそっと出てきたマロン。ゆっくりと部屋の中を歩き出す。『今日頑張ったなぁ。大変だったねマロン🥺頑張ってくれてありがとうね』ご褒美ちゅーると16時間ぶりのご飯を食べた。
大学病院の受診は移動も合わせて本当につらかったけど、車移動も乗り越えて、12時間の絶食も乗り越えた。私とマロンの経験値が上がり少し自信にもなった。マロンのご飯も神経質になる必要はなさそうだ。そういえばこれまでご飯のことを考えすぎて、マロンとゆったり過ごす時間を失っていた。教授の話を直に聞けて良かった。
あとからわかったことだが、私は猫のことを調べるのに読んだ本が何冊かあって、その中の一冊を今日説明してくれた先生が書いていた。凄い偶然!
この数ヶ月でたくさん心身を消耗したが結果オーライとなった。
ここまで読んでくださりありがとうございましたm(._.)m