九份|映画の舞台ノスタルジックな街
台湾に行くたびに訪れる場所がある。千と千尋の神隠しの舞台。赤い提灯が揺らめくノスタルジックな街「九份」。台北からバスで1時間「九份老街」。行きつけの茶屋「阿妹茶酒館」で工芸茶を楽しむ。しっかり蒸らしたお茶を小さな湯のみで1杯、また1杯。おかみさんの手と口は止まらない。美味しいお茶に楽しい会話。あっという間に時が過ぎていく。昼夜を問わず活気にあふれる「基山街」。街を歩くとつんと鼻に八角の香り。昭和を思い起こす建物の間を人を縫って歩く。ぷにぷにした透明の肉まん「肉圓」、パクチー入りのアイスクレープ「九份阿珠雪在燒」。九份の名物が並ぶ。おしゃれな雑貨や工芸品が目を楽しませてくれる。長い階段を登り展望台。緑豊かな山の向こうに紺碧の海が広がる。さらに登るとタロイモ団子入りのぜんざい「芋圓」で有名なお店「阿柑姨芋圓」。絶景を眺めながら温かい芋圓を楽しむ。そろそろバスの時間。夕暮れに浮かぶ幻想的な景色を背に九份を後にする。