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終活ブームに潜む危険・お墓は共有できる? お墓編その32

お墓を共有する危険性(墓友はかとも)

「お墓」を友人同士で購入することは基本的にはできません。
1世帯に1つが「お墓」の基本形です。
なぜなら、関係ない他人がそのお墓に入ると祭祀の承継問題が生じるからです。
通常、公営・民間霊園や寺院墓地は、埋葬できる範囲を親族に限るとしてます。
単純に友人知人にまで範囲を広げると、関係性が判らなくなるからです。
いわゆる、その「お墓」はどこの家の「お墓」?ということになります。
仮にAさんとBさんで購入した場合
Aさんの伴侶や子供、親は入れるのか?
Bさんの伴侶や子供、親は入れるのか?
もしくは、両方可能なのか?
当然、お墓に埋葬できる遺骨の数には制限があります。
石材店は「いずれ遺骨は土に還る」といいますが、それも何十年も先の話。
通常の回忌法要33年程度は、そのまま納骨室(石材店はカロートと呼びます)に安置されたままになります。
なので、自ずとトラブル防止の点から親族に限るとしているのです。
では、墓友(はかとも)とは何か?
ぶっちゃけていえば、ご遺骨をひとまとめにして埋葬することです。
この、ひとまとめにする埋葬をざっくり合祀といいます。
ですので、大抵の合祀後(他人と一緒に埋葬すること)は改葬の手続きができません。
なぜなら、ご遺骨が混ざってしまい特定できないからです。
実際のところ、散骨するのと大して状況的には変わらないと筆者は思います。
注)合祀墓も範囲が広いので、中には区画等を分けていたりしますが、
基本的に、改葬というお墓の引っ越し(ご遺骨の移動)が出来なくなります。
墓友(はかとも)などと言っていながら、実際はただ他人のご遺骨と一緒くたにするだけのことを、さも新しい墓地の形のように見せる石材店の手口に気をつけてください。

いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









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