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終活ブームに潜む危険・お墓にローン要る? お墓編その18

お墓をローンで買う


いつの時代も高額商品は「お金が無い」と断ると、ローンがありますと言って勧誘してくる業者の多いこと。
もちろん、石材店も例外ではありません。
お墓ローンというのがあり、平成の終わりごろで3~5%の金利で
大手ローン会社が取り扱っておりました。
その実態はというと、単なるフリーローンと変わりません。
では、お墓のローンは他のローン(例えば車やリフォーム)と何が違うのか? 
一言でいうと財産的な価値が無いものをローンで買うということです。
疑問に思った方もいるでしょう。
永代使用権は一生涯子々孫々が受け継げる権利だと、それは幻想です。
なぜなら、血縁関係に無いものに永代使用権は譲れません。
ですので、金銭に変えるのは非常に困難でしょう。
また、墓石自体も転売できるような代物ではなく同じ名前だからといって中古の「お墓」を買う人など居ません。
例として、鈴木家之墓となっているからといって同じ鈴木さんが買うか?
まったく中古市場が存在しないのが、「お墓」なのです。
それを、ローンで買った場合車のローンなら車を売ってお金にできます。
リフォームローンも最悪リフォームした家等を手放すことでお金に出来ます。
しかし、お墓は他人に売れない、処分にお金がかかる、管理費を払わないと永代使用権も消えると、ローンが払えなくなった時点ですべてを失い借金だけ残ります。
結論、「お墓」を安易にローンで買わないことです。
ローンとは、本来時間を買いその対価に利息を払う性質のものです。
お墓に建てる期限もありませんし、直ぐ使えるようなものでもありません。
ましてや、生前にわざわざローンを抱え、老後の負担とするのは「ゆとりある愉しい終活」を目指す筆者もお勧めしません。
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。









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