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今の「お墓」事情を考えてみよう。
令和になって、日本人の弔いのかたちの変化に翻弄されている石材業界。
そのような世論で、果たしてお墓そのものが必要かという点を筆者なりに考えたいと思います。
石つくりのお墓が、段々金額的に高額商品となり敬遠されるようになったのは、ここ10年変わらない流れで続くでしょう。
そして注目を集めるようになったのが墓じまい・樹木葬・合祀墓・散骨です。
正直、1万件以上お客様を取り扱った筆者の印象から、そこそこ方が世間体を気にして石のお墓にされていたような気がします。
しかし、少子化と核家族どころか家族形態自体の崩壊で先祖代々の象徴としての「お墓」そのものの存在が希薄になってきているのが今の流れの根底にあるような気がしております。
そして、年々下がる日本人の所得、これも高額なお墓を避ける理由にもなっております。
結婚式もジミ婚、葬式も直葬と簡素化しているなか、お墓だけ立派なもの100年は持つものが必要と考えるのはナンセンスでしょう。
では、それに代わるものが樹木墓や合祀かと言えば形態は変えてますが、所詮石材業者のやることで薄利多売のようで、かなりの利益を乗せてます。
管理料、供養料、埋葬料、花代などなどでなんとか回収しようと必死になってます。
これからは、より散骨にシフトされる方が増えるでしょう。
もっといえば、筆者の願望でもある骨すら残らない超高温炉によりご遺体そのものが煙となる煙葬を行うことになる日もくると思っています。
結局のところ、自分では自分の最期は決められない。
遺言書で規定できるのは、財産関係だけです。
筆者にとって、終活は周りにいる方を大事にすることと思っております。
読んで頂いた方が、賢くお墓を選ばれ余生を愉しく過ごされることを願ってやまないです。