終活ブームに潜む危険・お墓の引越し(墓じまい) お墓編その8
お墓のお引っ越し 墓じまい
お墓を買う理由の一つに、田舎にあるお墓を移す墓じまいというのがあります。
これを、石材店では改葬(かいそう)と呼びます。
石材店にとっては、一粒で二度美味しいお客様です。
なぜなら撤去工事の受注、新規墓石契約が確実に望めるからです。
お墓の引っ越しをする際に注意する点は、
今までの墓石が使用できるか?(大半の霊園では持込墓石は不可です)
ご遺骨の受入先を確保しないと、お墓の撤去だけは出来ないということ。
そのため、石材店はお墓の引っ越しとなると新規墓石受注と撤去先の解体費のお金を頂けるので大変美味しい状態になります。
かならず、新しいお墓を作らなければならないのは、
それは、民間霊園は石材店が出資して作っているので、墓石の持込OKとすると儲けることができなくなるためです。
表向きは、霊園で墓石の規格が統一されているとかいいますが、寸法が同じでも基本的にNGです。
また、石材店では改葬許可申請手続きの代行はできません(行政書士法第19条)
そもそも改葬手続きを理解してない石材店営業も少なくないです。
墓じまいの際に、詳しく聞いて担当している営業の能力を知りましょう。
言葉を濁すようなら石材店を変えるか、担当を変えてもらいましょう。
その際に、指定石材店制度を理由に拒んでくると思います。
その場合は、申込自体をキャンセルしましょう。
●お墓の引っ越しに必要な書類
主なもので、改葬許可証(撤去する墓地の市町村が窓口で申請書があります)・受入証明書(ご遺骨の引越し先のお墓がありますよ証明書)が必要になります。
他にも、改葬申請の際に遺骨を収蔵している墓地管理者から収蔵の証明が必要になります(寺院墓地でトラブルになる俗にいう墓を人質みたいにする墓質が起こります)
手続きは各市町村で様式が異なりますので問合せて確認してみてください。
もしくは、最寄りの行政書士会の無料相談会などでご相談されてみてはいかがでしょう?
意外と、簡単なようで面倒くさいのがお墓の引っ越しです。
プロに頼むのも手です。
各都道府県の行政書士会所在地・会員数等 | 日本行政書士会連合会 (gyosei.or.jp)
お墓があっても思い出が残らなければ、お墓は石のオブジェです。
石材店の巧みな話術「一生もの」「大事な方のために」「お子さんに負担をかけないように」などのトークをしてきますが、一度冷静になって考えてみてください。
夫婦や親子など家族の思い出作りにお金を使うか?
高額のお墓にお金を使うか?
基本的に、お金は生きてる人(生きているうち)のために有意義に使いましょう。
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。