お墓の小ネタ集・その2 建立者に赤色
「お墓」に彫った名前に赤色を入れる意味。
お墓にまつわる小ネタ。
お墓参りに行くと、建立者のお名前を赤色にしている「お墓」を見かけるかと思います。
石材店がサービスで入れていたり、お客様の要望でいれていたりしますが、筆者はお勧めしません。
俗に、お墓の建立者に赤色をいれるのは「その方が生きている証」という意味らしいですが、「お墓」自体は故人が建てられません。
そのほかに、生きているうちから名前がお墓にあるのが嫌というのもあるでしょう。
でも冷静に考えてみてください。
建立者が生きているから「お墓」をつくることができるのですから、当然建立者は生きているのが当たり前だからです。
生前から「お墓」に名前があるのが嫌というなら彫らない選択肢もあります。(ただし霊園や寺院によっては規則で建立者(主に施主)を必須としているところもあります。)
また、あの赤色ただの市販ペンキに過ぎないので、いずれ劣化して外壁塗装のように10年もたてばボロボロに剥がれます。
更に、いざ赤色にされた方が故人になった際、赤色ゆえに目立つため完全に消すのが大変です。
そして下手をしたら石材店から赤色の除去料金をとられる可能性すらあります。
その昔、大先輩から赤色を入れるのは、生前に戒名を貰った人がその戒名の一字にいれるものだと教わりました。
いつもの一言。
「お墓を生前に買うなら、生きてるうちに思い出をつくりましょう。」
大切な人との時間は「お墓」を買っても得られません。