人間が今までの行動を変えるのは、自分の中から湧いてきた何かに心動かされた時だけである
こんにちは、小児科看護師ゆっこです🙂
今日は、人間が今までの行動を変えるときのことについて書きたいと思います。
看護師をしていると、患者さんに立場上「指導」として生活習慣のことについてお話して、今までの行動をかえてもらわなければならないこともあります。でも、それが受け入れてもらえなくて困る…ってこともまああるある。
それは「人間が今までの行動を変えるのは、その人の中から湧いてきた何かに心動かされた時だけである」これに尽きるからです。
正直言って、本人が求めていない時のアドバイスって大抵聞いてもらえません。上っ面ですら受け入れてもらえません。割とマイルドに断られます。本人が困っていなければ、人は正論では動かない、動けないのです。
なので、私は「これってどうしたらいい?」「こういう時どうした?」と聞かれた時にしかアドバイスはしなくなりました。以前は聞かれてもないのに、何かの役に立つかも…と困っている様子の人に知っている情報を伝えたりしたこともありましたが、大抵はそんなアドバイスはクソバイスにしかならなかったです。
人が外部からの声で行動を変えることはかなり少なく、そのアドバイスで行動を変えるときというのは、今までに本人に思うところがありそのアドバイスが最後の一押しになった、みたいなケースです。人間の性質や行動はそうそう簡単には変わらないのです。
よく言われていることですが、私たち人間は、基本的に他人の行動を変えることはできないのです。
では、「人間が今までの行動を変えるのは、その人の中から湧いてきた何かに心動かされた時だけである」というのがどういうことかというと、ざっくりいうと「本人がそう強く思うに至った」それだけです。
要するに、本人が自分事として体感し、それに対して自分で考え、そして自分で対処法を実践する。これが行動変容の始まりなのだと思います。
そして、これは大人も子どもも、みんなに共通することだと思います。
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例えば、大人の場合
「寝る前のスマホは、ブルーライトのせいで安眠できないからやめたほうがいい」
「健康のために揚げ物や油物は控えめに。お菓子もほどほどに。ジャンクフードは栄養がない」
「肥満は生活習慣病につながるから、体重のコントロールのために食事量をコントロールした方がいい」(太り過ぎは体に悪い)
など、ほとんどの人は知識として知っていると思います。でも寝る前のyoutubeは楽しいし、時々食べるマクド◯ルドは美味しい。お菓子も時々はパーっとたべちゃう。つまり、知っているから実践しているか、いつもできるかと言われるとそうではないことも色々あるわけです。
そこを他人に「血糖値が高いから食べ物の調整を」とか、「睡眠不足はパフォーマンスが落ちるから寝る前のスマホやめた方がいい」とか言われたって、美味しいものはやっぱり食べたいし寝る前に動画もTwitterも見たいわけです(私もナイトモードにして見てます笑)。だから、体によくないと知ってても続けます。
しかし、久しぶりに体重計に乗ってみて「今まで見たことない体重やばい」とか、服が入らなくなってきたとか、いよいよ自分のこととして無視していられなくなったときに、人間は行動を変えるのですね。もう何十年もヘビースモーカーだった人が、もうすぐ生まれてくる孫に会いたい、長く一緒にいたいという一心でキッパリ禁煙した、みたいな話も聞きます。
で、これ、先ほども書きましたが、子ども(幼稚園児〜)もそうだと思うんですよ。
風呂上がりに半裸族のまま、奇声を上げながら部屋を走り回って追いかけっこしている(うちの4歳と6歳)。そういう光景をみるとついつい「早くパジャマ着たら〜」と声をかけてしまう(私と夫)。
幼稚園に入るもっと前の子は、お風呂から出たらパジャマを着なくちゃいけない、ってことがわかっていない場合もあります。でも、幼稚園に入るくらいになると、日常生活の流れも掴めるようになってきていて、どんなタイミングでどんなことをしなくちゃいけないかは、わかってきている。
わかっているけど半裸のまま走り回っているんだから「早くパジャマ着たほうがいいよ〜」みたいな言葉かけは全く無意味なわけです。言っても言わなくてもどうせその時は着ない。そしてやらなきゃと思っていることを先に言われた時ってそれだけで嫌な気持ちになりますよね。そしてやるのが億劫になる。余計やらなくなる、の悪循環。
なので「命の危険に関わること」「後遺症が残るような大怪我につながること」「人や自分を傷つけること」以外は、あまり口うるさく言わないようにしたいな〜と思って親が我慢する練習中です。
ちなみに、半裸で走り回っていた4歳と6歳は、「ご飯できたよ〜」というと「パジャマ着て」と言わなくてもあっという間にパジャマを着て食卓に来ました笑 パジャマ着てないとご飯は食べられないと知っていて、ようやく着ていないことが自分の事と認識できたのですね笑(*´꒳`*)
親になってから、いつの間にかついつい子どもが失敗しないように先回りしたり、アドバイスをしたりしがちになってしまったけど、もっと子どもに失敗も含めてたくさんの経験をしてもらって、その中からいろんなことを学んでもらえたらいいなと思っております。ものを壊しちゃった、とかもね、できれば安いものとか、取り返しのつくものでね。
そして、その経験や失敗が、これからの子どもの行動変容のための引き出しを増やしていけると思ってます。
今日の要点
周りが色々言ったって、本人が自覚しないと行動は変わらない。逐一注意するのをやめて、見守ろう。行動が変わったら褒めたり、変わったことを見てたよ、と伝えよう
※これは、自分に自戒の意味も込めて😌
それでは、また自戒…じゃなくて次回👋😁
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