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【続報】ヘアゴムで3歳娘の足に褥瘡(じょくそう)ができた話3
小さいお子さんを育てている親御さんへ‼️今回は、「ヘアゴムはちょっと扱いに注意が必要ですよ!うちの子、こうなっちゃったよ〜」っていうお話の続きです。
以前、元気な娘の足に軽い褥瘡(じょくそう)ができた話を書きました。記事の最後にリンクを貼っておきますので詳しく知りたい方はご覧いただければと思います。今回はその話の続報です。ちょっと痛そうな写真もあります。
褥瘡とは…いわゆる「床ずれ」のことです。床ずれというと「寝たきりの人にできるもの」と思われがちです。確かに寝たきりの人は褥瘡発生のハイリスク状態なので、間違いではないのですが元気な人にもできる場合があります。
娘のことを報告するのは、同じように痛い目に合う子どもが一人でも減ってほしいという情報共有の気持ちからです。
褥瘡とは
日本褥瘡学会では、褥瘡を次のように定義しています(日本褥瘡学会,2005)。
「身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる。」
つまり、外力がかかることで骨によって圧迫された組織が障害された状態が褥瘡です。※1)
ザックリいうと「長時間何かに圧迫され続けて皮膚の血流が悪くなって起きる皮膚障害」です。
寝たきりの人は自力で寝返りをするのが難しいので、長時間骨と床に圧迫されて皮膚の血流が悪くなって皮膚障害が起きやすいです。
元気な人でも、酔っ払って固い床などで長時間寝たりすると背中が赤くなって痛いことがあります。これも褥瘡。消失しない発赤(赤み)も褥瘡です。じゅくじゅくだけが褥瘡ではありません。
発生の経緯
2/24の夕方、お風呂のあと娘がヘアゴムを足に通して、足首付近に付けたようだった。その後早々に寝た。パジャマの裾で隠れていて親は気がつかなかった。
2/25の朝7時半ごろ着替えの際に親が気づき、すぐ外した。圧迫されていた時間は推定14時間程度。普通に起きて朝ごはんも食べたあと、着替えするあたりで痛いと言った😱
ヘアゴムを外して圧迫を解除した直後は、娘は泣き叫んでいたので写真は撮らせてもらえず、その日の夕方が初めての撮影。
2/25夕方(圧迫解除から約12時間後)
12時間経ってもまだ圧迫の痕は全周性にしっかりと残っていた。
↑ゴムが捻れていたところは力が強く加わっていたようで、特に深く圧痕が残っていた。
2/26朝(圧迫解除から約24時間)
他の部分は薄くなったが、捻れていた部分はまだ赤みがしっかり残っていた。この部分が、今後もしつこく残ることになります。
2/28夕方(解除から3日半)
3/2 夕方(解除から6日半)
1週間くらいで消えるかなと思っていましたが、思っていたよりも深かったようです。ここまでが前回までの経過です。
***
ここからが今回の報告です。
3/6 (10日後)
3/10 (2週間)
3/13 (17日)
なかなか代わり映えしません。
3/24(4週間.約1ヶ月)
1ヶ月経過で「あ、ちょっと薄くなったな」という感じ。しかしここからがまたなかなか。
4/7(6週間.1ヶ月半)
4/26 (約2ヶ月)
丸2ヶ月が経過し、かなり薄くなりました。しかし、まだ残っています。お風呂の時など血流がよくなるともうちょっとハッキリ見えます。また、写真では結構わかりにくくなっていますが、肉眼でみると写真よりもわかりやすい感じです。
ただ、足首のシワや、靴下を脱いだ直後の跡と同じくらいの色調になってきました。これはもうずっと残るのかもしれませんね。
皆さまもヘアゴムの圧迫には、くれぐれもお気をつけください😢発生当時、娘は3歳5ヶ月でした。ヘアゴムを足につけたのが日中なら着替えなどでもうちょっと早く気付く機会もあったと思うのですが、今回は寝る直前に本人が付けていて翌朝起きるまで親が気付けなかったことが、褥瘡になった大きな要因だったと思います。
発生当時はまだまだ寒い時期で、布団にすっぽり入って寝ていて本人が眠ったあとは足元も見えませんでした。
娘はビーズで作ったブレスレットなどを手首に付けてうれしそうにしていることもありました。ヘアゴムも自分のものだと認識していて、気に入っていて身に付けたつもりだったようです。
ブレスレットなどは、寝るときは外すようにしていました。入院中のお子さんでも、場合によって褥瘡を懸念して外してもらうことがあります。
今回のことの対策としては、子どもには「寝るときは外そうね」と、日ごろから伝えておくことや、ヘアゴムを子どもの手の届かないところにしまう、年齢的に心配な時期は、寝る前に親が手足をチェックするくらいしか思いつかないです😭
でも3歳半ともなると踏み台も使えますし、子どもの手が届かないところって大人も使いにくいような高いところだったりして、日々使うヘアゴムをしまう場所としてはちょっと現実的じゃないなぁと思ったりもします。
娘は少なくとも2週間は褥瘡の痛みがあったように記憶しています。なかなか見せてもらえなかったり写真を撮らせてもらえないこともありました。ここ1ヶ月くらいは「もう痛くないから触っていいよ」と言ってくれるようになった印象です。
1ヶ月ずつ経過を見ながら、また傷が消失したときにでも最後にご報告できればと思います。どうか誰かの役に立ちますように。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう👋
引用)
1)アルメディアWEB ガイドラインに基づく まるわかり褥瘡ケアとは(2020/04/26)
https://www.almediaweb.jp/pressureulcer/maruwakari/part1/01.html
ヘアゴムの特徴や褥瘡の重症度など、前回までの詳しいお話や経過はこちら↓
続きはこちら↓
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![ゆっこ 二児の母/小児科看護師](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14725805/profile_ad3e28cf1186a21d5a23d86b49efabd3.png?width=600&crop=1:1,smart)