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たかがハンカチすら選べないのなら

人からもらいがちなものベスト3で、わたし自身もあげがちなハンカチ。
その一方で、ただの布一枚なのに、案外好みがはっきりある、と気づいたのはちょうどこの夏のことでした。

折よく、先日自問自答ファッションの本「一年3セットの服で生きる」を読みました。わたしが一番心に残ったのが、タイムリーな「身につけるものはハンカチから全て自分で選ぶ」というくだり。ハッとしました。この夏気付いたハンカチの好み。そしてこれも装いのひとつだ、と。(本はもう返却したので、実際の書かれた方は違うかったかもしれません。悪しからず…)

好みというのは、デザインとしての色柄はもちろんですが、素材や厚さ、サイズもすべて含まれます。
わたしはこの夏、毎日ハンカチを使い、自分の好みをこのように定義しました。

色…服では着ないような色も持ちたい(組み合わせによって苦手な原色もあり)
柄…具体的にこの柄というのはなく、自分がかわいいと思ったらいいが、シンプルな柄(ドットやストライプなど)じゃない方が好き
素材…乾きやすい薄いコットン、手ぬぐいのような木綿
サイズ…35×35cm前後

年末までに100個手放すチャレンジをしているわたしは、秋までにしっかり使い切ったハンカチを手放すことを決意。
そして、かわいくて買ったもののタイミングが掴めず順番待ちをしていたハンカチや、人からの貰い物をおろし始めました。
そもそも、ハンカチも寿命があります。わたしは大体4枚を使い回しているので、1枚は週2回程度使っています。半年使えば罪悪感なく手放してよさそうですね。


わたしの今の「自分で選んだ」ハンカチを、少しお見せします。

わたしのスタンダードハンカチはまさにこれだわ、と思えたのが、インドのブロックプリントハンカチ。
2018年にNZに渡航時、通っていたヨガの先生からお餞別にいただいたのが始まり。見た目もかわいい、乾きやすい、どんなポケットや鞄にも干渉せず必ず入る。帰国後自分でもちまちま集め、最近手前の緑色のものをおろしました。
以前百貨店でブロックプリントのハンカチを見かけて買おうと思ったのですが、サイズが50×50cmと大きく、あきらめました。サイズ感も大事なんですよね〜。
これからは、基本これを増やしていこうと思います。サイズが同じになると収納もしやすそう。


自分のかわいいと思った柄なら何でも、と書きましたが、手ぬぐい好きのわたしはこういった柄も好き。魯山人のユニークなうつわがかわいい一枚です。
手ぬぐいを半分に切ったサイズも使いやすいのですが、手ぬぐいの利点でもある「縫製されていないので乾きやすい」=「端がほつれてくる」。昔は手ぬぐいをハンカチとして愛用していたのですが、ハンカチとしてそのほつれに、う〜ん?と思い、現在ハンカチとしては使用していません。こちらは乾きやすい程度に縫製されているので、ほつれもなし。

ちなみに手ぬぐいは今は、主に台所の手拭き、行楽や旅行時のタオル(タオルのないホステルなどに泊まる時はベスト)として使用しています。

たかがハンカチすら自分の好みで選べないのなら、服だって選べない。

たかがハンカチ、されどハンカチなのだなあと実感した持ちもの見直しでした。




蛇足の小話をひとつ。
今年ハンカチ以外に気づいたのが傘。引っ越し時になくしたのか、長いこと使っていた長傘が見つからず、数年前に慌てて購入した赤と白の花柄。お正月みたいで雨の日も気持ちがあがるわ〜と思っていたのですが、なぜだか今年になり、ふと、自分が赤い傘を持っていることに違和感を感じました。無彩色以外は緑や青を着がちなので、例えば、緑のシャツに紺のパンツ、そして赤い傘…なんだかちぐはぐで、自分が色の洪水を起こしているように感じ始めました。
ハンカチと違って長傘はひとつあれば十分なので、買い替えのタイミングは難しいのですが…自分の服がはっきり定まれば、傘も自ずと付いてくるかな?




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